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●今週のハピプリ
第49話『愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!』
●笑顔のフォーエバーラブリー
「愛」がなぜ「憎しみ」に勝てるのか?
それは、「愛」の中に大きな「許し」があるから。
皆に迷惑をかけるいじめっ子をボコボコにして泣かす → 勝利。一件落着。
……これは、幼い女子向けアニメ的に絶対違う。
いじめはやめさせなければならない。この部分は正しい。
ただ、そのための手段が報復であってはいけない。
ぶつけられるコブシを払うにしても掴むにしてもカウンターで殴り返すにしても
あくまで相手を「救う」という最終目標のためであり、
そこから外れた途端、
相手の暴力を、自分の暴力で上塗りしただけという絵になってしまう。
そんなアニメ、幼い女子に見せられませんぞ。
フォーエバーラブリーの表情に微笑みがあるのは、
攻撃というカタチでぶつけられる「憎しみ」を「許して」いるから。
相手の憎しみを否定するのではなく、痛くても受けとめ、苦しくても理解する。
相手に正しい意見をコブシで一方的に押し付けるのではなく、
相手の言葉に耳を傾けて、相手の気持ちを分かった上でのリアクション。
その一歩目が「許し」なのだと思う。
●ただ、最終エピソードである「レッドの章」って…
くそ、大きなお友だちのオレとしては、どうしても
第31話『まさかの急接近!?キュアハニーとファントム!』の
ゆうゆうの過去エピソードと比べたくなるなぁ。
愛するものを失って絶望した赤い星の神・レッドって
「ご飯が喉を通らなくなった」、当時12歳のゆうゆうなんだよなぁ。
ゆうゆうは、その喪失の悲しみを胸に抱き続け、
それでもデビットとの思い出を大切にしながら前に進んだ。
一方、愛を見失った神は、弟の星をぶっ壊そうと必死。
赤い星の神・レッドは、例えるなら、
『デビットは死んでしまったというのに、他の家の犬はどうしてそんなに元気なの?
…と間違った恨みを抱いて、その犬を蹴飛ばしに行くゆうゆう』である。
人間的な大きさが、(当時)12歳の女の子 > 神。
……なんなんだ、これは。
(いや、まあ前回の日記で書いた魔法の虫メガネを外したら、
レッドも、神なんてスゲーものではないとはいえ……)
●「大丈夫だ、地球には俺たちがいる!」
神であるブルーが地球を去るという発言をした際、
ファンファンが口にしたこの言葉。
「俺たち」の意味は、その場にいる愛乃めぐみたち(妖精、誠司含む)なんだけどね。
ただ、セリフのあとで飛んでいく位置が、
ご飯神もしくは蜂蜜大天使であるキュアハニーの隣だから、
「神様なんて、いてもいなくても同じ。キュアハニー様が安泰ならば問題なし!」
という感じに聞こえてしまったではないか。
……あれ? あれ? こっちでも特に意味が間違っていないような。
少なくとも、今まで描かれてきた描写では、キュアハニー > 神だ。
ちなみに、ブルーたちが去る描写に込められた意味は、
子供たちの成長を認めた保護者が、
あえて身を引くことで、子供たちにさらなる自立を促す、みたいな感じなんだろうけど。
なんてゆーか、
子供の手を煩わせてばっかりいた保護者だからなぁ…。
●ラスト、めぐみと誠司
メイン視聴者である幼い女子は、
王子様とのキラキラしたファンタジーな恋に憧れます。
けど、彼女たちのすぐ隣に、本当に大切な『種』はあるんですよ、的な。
めぐみと誠司が選んだ答えは、
二人の間にある気持ちをしっかりと育てていき、
それが「恋愛」と呼べるまでに成長するのを待ってから告白、でした。
なんという健全アニメ。
この二人の答えだけで、
このアニメが(オレ的に)大好きになれる。
あと、
「わたしは、当たった人とご飯を一緒に食べよーっと」のあとで、
ちらりとめぐみと誠司を振り返るゆうゆう。
この演出に込められた意味が、もうねっ、もうねっ、キャーーッッ!
めぐみと誠司は、ゆうゆうにとって最高のおかずなんだろうな。
見てるだけで、ご飯三杯はいける、みたいな。
●オープニングを振り返ってみて
いおなが泣いている部分から後の流れ、、
キュアテンダー救出後は、
いおなの位置をめぐみに差し替えたら良かった…気もする。
(手を引いて走り出すのは白雪ひめか、それとも誠司か)
あの部分の歌詞、
失恋 → 最終的にフォーエバーモードまでに入っためぐみにピッタリだ。
女の子にとって、失恋ってレッド以上にラスボスだよな。
それは倒せない。けど乗り越えられる。
※※※
また時間を見つけて、もう少し語ってみたいです。
第二話のめぐみと神さまの出会いのシーン。
その回想部分で、
アクシアから飛び出してきたメンバーにディープミラーがおるんだけどな。
兄と気付いてもらえんまま封印されてたのか、アイツ。 |
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●感想の前に
ハピネスチャージプリキュアは、幼い女子に向けられたアニメです。
そんな彼女たちの身の回りに存在する問題を材料にして造られたのが、
オレスキートリオやレッドといった存在(敵)。
三幹部戦やラスボス戦や作中では『闘う』という表現で描かれていますが、
それの裏側は、
『幼い女子たちが、間違った行為に走る相手と正面から向き合い、
しっかり自分の意見を伝えて、最終的に分かってもらう』
……という困難な道筋を乗り越えた上で、浄化 = 問題の解決です。
(注 : 肉体言語会話は、あくまで作中における<イメージ>です。
製作者は暴力を奨励してはいません。意見はコブシではなく、コトバに乗せましょう)
まあ、幼稚園、保育所や小学校低学年のクラス内で
同じクラスの友だちが間違った行為に走っているとしますわな。
そういうのを目にしながら見て見ぬふりをするのはいけませんが、
だからといって、その友だちを泣かせてヘコませたら良いのかというと、そうじゃない。
がんばって話をして、友だちに行為の誤りを理解してもらい、
そして、最終的にその友だちと手を繋いでニッコリ。
罪を許して人を憎まず、です。
そういうコトを魔法の虫メガネで、すっごく大きな物語に見せているのが
ハピネスチャージプリキュア。
作中でラブリーたちが口にする「愛」も、
この虫メガネを外して実際のサイズを見てみれば、すごく小さくて、
でも、今回のラスト付近でキラキラと降り注いだ結晶のごとく美しいもの。
ぶっちゃけた話、
お母さんが干した洗濯物を取り込んでいる時、
自分から畳むのを手伝いに行けば、それはキラキラした小さな一つの「愛」
プリキュアの本当の主役は、あくまでテレビの前にいる幼い女子です。
出かける時は、お父さんお母さんに手を繋いでもらっている年齢の彼女たちが、
小さな事柄に立ち向かって、自分のチカラでがんばって、何かを成し遂げる。
そんな小さな「自立」こそ、
製作者がハピネスチャージプリキュアという物語に載せたメッセージなのではないだろうか。
●今期の成田良美脚本について
この方は、視聴者である子供に、大切なコトを「言葉」で伝えようとする。
どれほど壮大で、全米が涙を流すような物語が描かれたとしても、
肝心の幼い女子が「…?」では、幼い女子向けアニメの意味がない。
演出等から製作者の意図を読み取って理解しろ、とか言われても
幼い子に出来るかどうか。
(もし出来るのなら、たぶん「言葉」の量を減らした脚本を書くんじゃないかな。
実際にお子さんを持つお母さんだし)
ただ「言葉」は走りながらは聴けない。
感情の発露としての言葉(例:「行っけえっ!」とか「もうアッタマきた!」)はともかく、
「なになにがどうこうで、こうですよ!」といった成田さんの「言葉」は
走っていると聞き流してしまうか、もしくは「…はい?」となる。理解が置き去りになる。
だから、わざわざ立ち止まって聴かなければいけない。
これがなー。
この「言葉」(プリキュアが敵に向かってしゃべるセリフ)が、
プリキュアが強者相手に戦えるバックボーンの説明であり、
彼女たちの強さに説得力を与えるものであるが、
戦闘中使うと、そのたびにブレーキがかかる。
それが程よい緩急になればいいが、
走ってブレーキ、走ってブレーキ…となると、どうも戦闘の勢い性がそがれてしまう。
…まあ、以上は大人のおっさんの意見でどうでもいいが。
さて、
ハピネスチャージプリキュアをケーキに例えてみます。
成田さんは、子供のために栄養価に富んだスポンジ(脚本)を作るベテランさんです。
ただ、子供たちはスポンジのためにケーキを食べるんじゃない。
子供は甘い物好き。
スポンジの上に乗っかったクリーム(演出のおもしろさやカッコよさ、綺麗な作画等)こそ
子供にとってケーキの魅力。
ただ、幼い子供に甘いクリームばかりを与えるのは、自分としてはどうかと思う。
とはいえ、スポンジの味しかしないケーキを子供に食べさせるのも可哀想。
子供に大切なコトを伝えたいという成田さんの気持ちは、全然間違っていない。
けど、スポンジの味がクリームに対して勝ちすぎているんじゃないかと思う時もあります。
それは子供が食べたいケーキなのだろうか。
どんな栄養のあるケーキも、食べてもらえなければ栄養は子供に届かない。
…というのも、考えてみれば大人としてのオレの意見なのかもしれない。
ホント、この作品に対する子供の生の意見が聞きたいいいっ。
あと、なんだかんだ言ってオレは成田さんの脚本、好きですね。
この人の脚本が上手く演出と嵌まれば
スマイルプリキュアの第11話『プリキュアがチイサクナ〜ル!?』や
第35話『やよい、地球を守れ!プリキュアがロボニナ〜ル!?』や
第43話『れいかの道!私、留学します!!』などの個人的に好みの作品が生まれるし。
美味しいケーキの味をがっちり支える土台(スポンジ)として、非常に頼りになる。
●今週のハピプリ
第48話『憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!』
というわけで、ようやく簡単に感想です。
レッドの異様な感じに気圧されて、キュアハニーが後ろに下がる。
あの、キュアハニーが…下がった、だと!
欲しいスパイスを入手するため、地球の神をパシリに使った、あの蜂蜜の女神様が…!
レッドがラスボスであーる!という説得力を視聴者に伝えるのに、
これ以上の描写があるだろうか。いや無い。
ついに始まったラスボス戦。
しかし、いきなり流れる必殺技ソング『イノセント・ハーモニー』
ぐっ、これは演出の悪手。
視聴者の気持ちが盛り上がっていないのに、クライマックスに突入してはいけない。
最初からクライマックスが許されるのは、電王だけ!
特に歌が綺麗で、熱さが上がりにくいので、
気持ちがバトルに追いつけないまま、Aパート終了。
これがBパートならまだ良かったのに…。
レッド君がブルー君にイジワルする理由は、
持っていたゲーム機が壊れてしまって、『惑星育成ゲーム』が出来なくなったから。
自分はこんなに悲しい気分なのに、ブルー君のゲーム機は無事で、
しかも、しあわせそうに『惑星育成ゲーム』を続けているなんて許せない。
色々、影からこっそりイジワルを続け、
ついには自分の壊れたゲーム機を投げつけて、
ブルー君のゲーム機を壊そうとします。
そしたら同じクラスのラブリーさんがやってきて「やめなさい」と言ってきた。
レッド君の精神は、かなり病んでました。
女子中学生に抱きついて「俺を愛せ」というセリフのあとに「一緒に滅んでくれ」です。
とりあえず、ラブリーさんは彼のセリフの後半部分は無視しました。
しかし、前半の「俺を愛せ」の部分はしっかり受け取ったようです。
ラブリーさんの愛は、基本コブシですが。よろしいんですか?
レッド君は、「俺を殴れ」と言ったも同然。
ラブリーさんは、フォーエバーラブリーに変身しました。
「フォーエバー」の意味は、永遠、永久。
すなわち、
フォーエバーラブリー とは、永遠に殴り続けるキュアラブリー。
怖い。 |
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※※※
<地球の神ブルーについて>
このキャラについて自分なりに解体してみました。
・外見は、中性的なハンサム
・優しくて、落ち着いた声
・穏やかで、争いを好まない性格
・地球のみんなを大切に思っている、イコール『愛』にあふれている
・大人(※精神的な部分で)である
(第36話『愛がいっぱい!めぐみのイノセントバースデー!』で
落ち込んでいるめぐみに送った適切なアドバイスしてみたり、等)
・相手が中学生でも、対等な一人の女性として尊重する姿勢
(めぐみに、「ブルー」というファーストネーム呼びを許す)
・絶対に暴力を振るわない
・闘えないけれど、ヒロインのピンチの際にはバリア要員として頑張る(こともある)
・男女的な意味での「愛」は、たった一人の相手に対して貫いた
……等かな。
これに加えて、子供(女の子)の気持ちに疎い、というのもありますが、
そこを除けば、地球の神ブルーは女の子にとって、
<すごく居心地のいい場所>なんだと思う。
恋を覚え始めたばかりの女の子の抱く、理想の恋人像って感じだろうか。
このキャラクター性、
正直、別の女の子向けアニメなら
主人公(ヒロイン)の恋人ポジションの人が持っていてもおかしくないぐらい。
めぐみが好きになってしまうのも不思議じゃない。
ただ、ブルーはこの「ハピネスチャージプリキュア!」において
あまり視聴者受けしない役割に就いている。
今期シリーズの支えとなる柱の一本が『めぐみ ⇔ 誠司』なので
その成就の障害となる以上、視聴者に反感的な気持ちが湧くのは仕方がないのですが…。
ブルーは、<悪意>の類をを全く持っていない。
純粋な善の心の塊のようなキャラである。
自分から、めぐみや誠司の気持ちを引っかき回す方向には持っていけない。
――― なので、
製作者は、演出(見せ方)で、
ブルーが、めぐみ ⇔ 誠司の障害であることを視聴者にアピールしないといけない。
たとえば、
第36話『愛がいっぱい!めぐみのイノセントバースデー!』のラストシーン、
誠司の視線の先で、めぐみに抱き付けれてしまったり…とか。
(ここには、ブルーの悪意は全くありませんが、
誠司かわいそう → 感情的にブルーの格下げ、となります)
まあ、他にも色々やらかした ――― 否、色々ありましたね(笑)
めぐみを想う誠司の気持ちがかき乱されるたび、
視聴者は「ブルーの野郎めっ!」となる。うーむ(笑)
可哀想なキャラではありますが、
作品内では、愛した女性と結ばれ、幸せになるという救いがあります。
※ ※ ※
物語という大きな<箱>の中を動くキャラクターもまた小さな<箱>です。
その内側には、
製作者の意図や視聴者に向けてのメッセージ等が入ってる……場合が多いです。
ブルーという箱の中にあるモノは、
「幼女の皆さん、この神さま良い人ですよ、こういう人を好きになりましょう」なのか。
もちろん違う(笑)
じゃあ、「コイツ嫌いになれ!」か…っつーと、それは行き過ぎ。
「こういう人は良い人ですが、(幼女の皆さんが恋する相手とは)違いますよ」ぐらいかな。
完成された大人の姿に惹かれる気持ちはキラキラしているけど、
自分の隣をもっとよくサーチアンドデストロイしなさい。
まだ小さいけれど、あなた(幼女)にとってすごく温かい何かがあるんじゃねーの?
――― 『めぐみ ⇔ 誠司』の部分で
製作者がメイン視聴者である幼女たちに送りたかったモノはこれ(↑)なんじゃないかと。
(…いや、正直なところワカランけれど、
ただ色々考え込んだ末に、猫塚が自分自身で「納得できる」と感じた答えです)
メイン視聴者は幼い子供であるがゆえに、
考えて上で理解しろ、というのは無理である。
ならば見ただけで何となく解るようにしてしまえ。ドントシンク、フィールな感じで。
結果として、
ブルーフルボッコ症候群が、作品外(現実世界)にあふれてしまったとしても。
「ねえ、ブルーはそれでいいの?」
「ああ。めぐみ、ボクはね、
この『ハピネスチャージプリキュア!』を観てくれている幼い子供たちの未来が
よりよきものになってくれるコトを強く願っている。
だからね、この物語が彼女たちの良き<糧>となるというのならば、
誇りを持って、せいいっぱい自分の役割を果たすよ」(にこっ)
ブルーは犠牲になったのだ…。(完)
●今週のハピプリ
第47話『ありがとう誠司!愛から生まれる力!』
いよいよクライマックスに突入しているはずなのに、
不安だなあ、ストーリー。
ラスボスである赤い星の神・レッド。
正体を現した以降、彼がやった事って、
・失恋中の女の子をそそのかす(第44話)
・いい雰囲気になっていた中学生男女の邪魔をする(第45話)
・圧倒的に自分が優位なのに、ブルーの心が折れてくれないので、
軽くイラッときて、自分の赤い星と地球を激突させようとする(第46話)
神としてのパワーはあるのかもしれんけれど、
精神面的なものがなぁ…。
ただただ残念な人という感じしかしない。
キュアプリンセスが戦っている間にパワーを溜めて溜めて
ハートキャッチ・オーケストラ並みのパンチングパンチを誠司に叩き付けるキュアラブリー。
その勢いで赤い星まで彼を連れて行きます。
レッドの支配する赤い死の星……、
しかし、今のキュアラブリーと誠司にとって、そこは<放課後の校舎裏>
「誠司、一緒に話をしよう 」「無駄だ、彼に言葉は届かん」「じゃあ言葉いらね」
そして始まるタイマン勝負。
女と男の一騎打ち。
この程度で動揺するレッド。駄目だなコイツ。
アバンタイトルでやることなさそうに神社に突っ立っていたブルーが
レッドと交差するように登場して、唐突に解説入れてきます。
イメージじゃなくて、本体が来いよと思う。
リボンやぐらさん、戦いの力を持たない妖精が最前線に出てきているのに、
なんで、この神さまは安全圏で傍観してるんだ?
第41話『ミラージュのために!ファントム最後の戦い!』で
キュアハニーがファントムの攻撃を受け止めたように、
キュアラブリーが誠司の攻撃を受け止めます。…が、ハニーと違って彼女は反撃アリです。
『右の頬をぶたれたら、胸ぐら掴んで全力でボディブローをぶち込みなさい』
両腕グルグルで誠司の攻撃を吸収して
超特大パワーのプリキュア・ピンキーラブシュート。
神の与えた憎しみを超える、思春期のパワー。
大好きな女の子に抱きつかれて、
自分がその少女にどれほど大切に思われているかを教えられて、
そりゃもうねぇ、どっかのおっさんに洗脳されてる場合じゃありませんよ。
思春期の男の子はなぁ、ムラムラなんだよ!ムラムラァァッッ!!
だが、さんざん今までじらされた相楽誠司、
好きな女の子に抱きつかれた程度では満足せぬ!!
「さあ来い! めぐみっ! みんなっ!」
(訳:うおおっ、めぐみ一人の身体じゃ物足りねえっ、カモン!マイハーレム!)
誠司…さん、
誠司さんマジかっけー!
今までのめぐみに対する態度から、てっきり草食系男子かと思っていたら
がっつりと肉食系、否…、ビースト系男子でござりましたか!
愕然とするレッド。うん、気持ちは解る。若い子って、すごいよね。
そんな彼の心の隙を突き、
地球から、思念波で精神的ゆさぶりをかけてくるブルー&ミラージュ(夫婦)。
現在独身のレッドは、かなりイラッと叫び返します。
そんなレッドの前に、ラブリー・誠司(カップル)が現れて、愛を説きます。
現在独身のレッドは、もう限界。リア充ぶっ殺すモードに入ります。
次回、神の憎しみ vs 思春期真っ盛りの中学生の愛! ついに最終激突! |
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●今週のハピプリ
第44話『新たなる脅威!?赤いサイアーク!!』
心に失恋の涙を流しているのに、
目の前で、自分が恋した相手が別の女性と幸せを噛みしめている ―――
『PSYCHO-PASS』がエライ勢いで曇りそうです、キュアラブリー。
前回、ブル−の前で、
キュアラブリーは「大好き」って、身を切るほどの思いで告白したのに、
ブルーは彼女に対して何のフォローもしてないっぽいな。
ミラージュを救った直後、次のクイーンミラージュを生み出す事に協力してる。
しかも自分では意識せずに。
新たなる脅威への対処は後回しにして
この目の前の脅威を何とかしたほうが良くないか?
たとえ、ラスボス(レッド)を倒しても、
ブルーが原因で、また別の災厄が誕生すると思う。
※※※
ブルースカイ王国、
ついに復活。
父と母に抱きしめられて号泣するキュアプリンセス。
世界に戻った平和を、最愛の姉と噛みしめているキュアフォーチュン。
みんなにアメを配ってるキュアハニー。
…… 一名だけ、ホントいつもどおりとゆーか、ブレないとゆーか。
もうこんな場面が流れたって驚きやしませんよ。
むしろ、このあとのキスの話で、
ひめたちと一緒に顔を真っ赤にしてるシーンに驚いた。
ゆうゆうが普通の女の子みたいな反応…だと…?
…うむ、自分の驚くポイントがズレているのは分かるが。
※※※
元気の無いめぐみを励ますために
彼女の家でパジャマパーティが開催されます。
ぶっちゃけモードで<第一回神さま非難大会>
「意気地なし」
「なんで胸元あんなに開けてるの? 変」
「デリカシー・ゼロ!」
「恋愛禁止ルールを定めた野郎が、一番恋愛してるとか」
地球のゴッドが言われたい放題です。
でも、今回ひめたちがぶっちゃけたコトって、
ミラージュもひそかに思ってるんじゃないだろうか?
口にはしないだけで。
めぐみのツライ心に触れるのはあえて避け、
そばで見守るカタチをとるゆうこたち。
めぐみに元気が出てきたのを確認して、
二人が安堵の視線を交わします。
……が、めぐみのアレは、カラ元気でした。
※※※
傷心のめぐみを誠司がデートに誘います。
二人が意識していないだけで、この行為自体は立派なデートです。
くそったれ、とっとと結婚しろ。
めぐみの心が抱えている痛み、
それと似たようなものが誠司の心にもあるんだろう。
失恋はしていないが、
相手に恋の対象としてみてもらえない。叶わない、恋。
次回、誠司がついに一歩を踏み出す。
だが、それは間違った一歩だ。
レッドの手下になれば、
最終的にイノセント・プリフィケーションが食らえるからといって……
( 好きな女の子が綺麗な姿で、自分のためだけにミニライブをしてくれて
それが終了すると即座に触れ合いタイムに移行。
一国の王女と間近で見つめあい、空手少女と両手を繋いで、
ご飯の神からは、ハチミツ味の甘いキスをほっぺたに。
トドメは、好きな女の子にカラダ全体を密着させるようなハグをしてもらえる )
……いや、思春期の少年に、
イノセント・プリフィケーションの誘惑を断ち切れ、というのは無理か。
※※※
キュアプリンセスがダイブモードでガチンコヘッドを決めるシーンから、
レッドサイアークに向かって啖呵を切るシーン。
なんてゆーか、本当にひめは勇ましく成長してくれて嬉しい。 |
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●今週のハピプリ
第43話『ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!』
神さまが、先週の放送で大切に抱えていたドレッサーは
今回、何らかのカタチで重要な役割を担うと思っていたのですが
なーんもなかった……というか、
神さま自体がラストシーン以外なーんもなかったというか。
グルグル巻かれて吊るされて、そのままジーっとしてる。……ミノムシかっ。
いやまあ、この人がジッとしてたほうが話は進みます。
下手にミラージュに話しかけても「お前が言うな」的な言葉が返ってくるだけですし。
妖精たちも神様のそばに浮かんでいるだけで、
彼の拘束を解こうとはしません。
この人を自由にして、万が一ラブリーとミラージュの闘いに割って入ろうものなら、
一瞬で消し炭です。
ただ猫塚としては、神さまには、
映画『人形の国のバレリーナ』に出てきたジークの如く「命を張って」ほしかった。
……まあ、そこまででなくてもいいか。
けれど、世界を救うとか、そんな大義名分のためじゃなく、
自分が本当に大切だと思う人のために、
神さまのできる範囲内でいいからアクションを起こしてほしかった。
だってさ、
ミラージュがラブリーとのバトルの舞台として用意したス「涙のステージ」、
あの床上を浸す涙の河って、
たぶん、ミラージュの心が三百年間流し続けた涙の総量だぜ。
まあ、ミラージュとしては
ラストのハグとキスで十分に報われたのか…な?
本編は、ぶつけあう想い = ガチンコ。
肉体的なバトルというカタチで描かれつつも、
二人の女の、心の熱量の激突。
つーか、予想以上に強いミラージュ。
そういや、この人、元は神のパートナーとして戦ったプリキュアか。
ガチンコとはいえ、
錫杖で防御しているミラージュを切り刻まんばかりに
ラブリーソードを振り回すキュアラブリー、
出血描写が無いニチアサ8:30タイムだからって容赦なさすぎだ。
……誠司は本当に、このめぐみでいいのか?
夫婦喧嘩とかになったら、死ぬぞ。
ついにめぐみの口から出た「ブルーのことが大好きだから」という言葉。
この言葉が、
大好きな人への告白じゃなくて、
その大好きな人がしあわせを取り戻すための『決別の言葉』として使われるとは。
ブルーがミラージュと結ばれれば、
めぐみは大好きなブルーをあきらめなければいけません。
だからといって、めぐみは一歩たりとも下がってやりません。
ただ、もうこうなったら、女の意地と開き直りです。
反論しようとする相手を頭突きで押さえつけて、ミラージュに気持ちをぶつけます。
●画面が真っ赤に燃えてるぜ
ディープミラーのネガティブな電波によって、
クイーンミラージュ・ラグナロクモードが覚醒。
「拳の激突が俺たちのコミュニケーションだ!」と言わんばかりの作画。
熱いです。
もはや別のアニメです。しかも、そのアニメの最終回です。
世界を焼き尽くす、終末の炎と化したミラージュ。
しかし、キュアラブリーはイノセントフォームの翅を巨大化させて、
光の鱗粉で一気に消火。
遅れたけれど、
キュアプリンセスたちがようやく登場。
そして、ついに明かされるイノセントプリフィケーションの全貌。
今まで着弾の爆発で見えませんでしたが、
キュアプリンセスの小さな手に両頬を挟まれて、間近で見つめてもらえる。
キュアフォーチュンと両手を両手を繋いで、ぐるりんこ。
キュアハニーが、ほっぺに「ちゅっ」してくれる。
キュアラブリーが、その身体をベッタリくっつけるように抱きついてくる。
最後は四人全員が抱きついてくる。
ああ、
確かにこれ、ビックバン以上に強力な浄化技ですわ。
そういう意味での極楽だったのか。
神さまとミラージュが、ようやく元鞘に。
……良かった良かった、というわけで二人とも、落ち着いたら周り見ろ。
今回のバトルのせいで、
ブルースカイ王国、王城以外きれいさっぱり無くなっちまったぞ。
白雪ひめは、本気で泣いてもいいと思う。 |
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