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●今週のプリキュアS☆S
第42話『お帰りなさい! 満と薫!!』
前回、ゴーヤーンが再生したカレっち&モエっちコンビに手も足も出なかったプリキュアたち。
彼女たちにとっての最後の希望である「太陽の泉」を死守するため、緑の郷へ向かおうとするのだが、時空移動に必要なキャラフェはゴーヤーンに奪われ、今は無い。
「私がやってみます」とフィーリア王女。その小さな両手のうちで光のパワーが圧縮され、黄金色に輝きだす。
「あ、どうせならフィーリア王女」
咲が釣り竿を取り出しながら言う。
「緑の郷じゃなくて、ダークフォールの方に行ってもらえませんか? 満と薫を助けたいんです!」
針の先にちぎったメロンパンを取り付ける咲。みのりの髪の毛を数本絡ませた投網を構える舞。
「何を釣るつもりですかっ。何を捕らえるつもりですかっ。……わがままなこと言ってないでさっさと行きますよ。とりゃ」
王女が空間にこじ開けたゲートから排出された咲と舞は、再び緑の郷へ。しかし、一緒に来たはずのフィーリア王女の姿はどこにも見えなかった…。
フィーリア王女は、無理矢理な空間移動で全てのパワーを使い果たし、肉体構成は解け消え、かろうじて精神だけが残った状態であった。
精神のみの不安定な状態では、そう長くは持たない……。早く次の肉体を見つけねば……。
さまようフィーリア王女の精神が、偶然にもコロネと出会ってしまう。
日向家の飼い猫にして、ダークフォール最強の戦士であるキントレスキーとも渡り合ったほどの腕前。二本の前足に隠されたるは、最強金属アダマンチウムの爪。
フィーリア王女の精神体がコロネに向けて猛加速した。宿る肉体としては申し分ない。
「くははははっ、その身体…もらった――――ッ!!」
コロネは寸前でかわし、横薙ぎに爪を振るう。しかし、この世の全ての物質を断てるアダマンチウムの爪ともいえど、実体無き精神体を斬ることはかなわぬ。
そして、
「ニャギャ――――ッ!!」
コロネの悲鳴がこだまする。
……フィーリア王女、コロネに寄生完了。
その頃、大空の樹を中心に王女の捜索を行っていた咲たちは途方にくれていた。
「これからどうすればいいのか……」
「舞」
うなだれる舞の手に、咲の手が重ねられた。
どきっ。舞の心臓が飛び跳ねる。
「咲…」
(ど、どうしよう……さささ…咲がわたしの手を握って、ああああ、咲が何かしゃべってるけど……あわわわっ、咲の手の体温が伝わってくる……。ああっ、なんて幸せなのかしらっ。と…とりあえず、わたしの方からも手を重ねてみたりなんかしちゃって……どきどき……)
舞の手が、咲の手の上に重なる。
「そうね。こうしていると(咲を押し倒すための)力がわいてくる」
レディ・ゴー!と舞が心の中で雄叫びを上げるが、
「元気出てきたチョピ」「みんなで頑張るラピ」
空気を読めないミミンガモドキたちも次々に手を重ねてきた。
…………。
舞、にっこりと笑って、ただ一言。
「テメーら全員キャストオフだ」
4体のミミンガモドキたちへ襲い掛かるクロックアップした舞のコブシ。そして、まさにライダーのキャストオフ時における装甲破片のごとく、次々にぶっ飛ばした。
「全てのミミンガは、わたしが倒す」
「お…落ち着いて、舞」
さて、
今回の敵はカレっち&ドロっちのコンビ。
カレっちは言うに及ばず、ドロっちもまた、ゴーヤーンの闇の力と、キャラフェに込められた王女のパワーによる強化体である。
咲と舞は、堅い防御からのカウンターが主体の精霊兵装『ブルーム&イーグレット』で挑むが、全くといっていいほど歯が立たない。スパイラルリングの力を借りてなお戦力差は縮まらなかった。
圧倒的なワンサイドゲームの末、ついにはブルーム・イーグレットの両者ともドロドロンのスパイダーネットに捕らえられてしまう。
遠く遠く世界を隔て、生命を育まぬ水の底で、決して覚めることなき眠りの中で、
届くはずのない咲と舞の言葉を聞く二人の少女がいた。
冷たい闇に凍らされていた意識に灯る小さな光。
二人がゆっくりとまぶたを開いた。
重い思考。ここがどこかすら分からない。憶えているのは、死を感じた最後の瞬間のみ。
全身を包むは、死の倦怠感。意識は未だ眠りの中をさまよう。
また、咲と舞と声が聞こえた。
その声に含まれた危機感が、二人の意識を瞬時に覚醒させた。
咲と舞が闘っている。命を危険に晒して、その手に抱えきれないほど大きく、かけがえの無い大切なものを守るために。
もはや、霧生満は「関係ないわ」と言えなかった。霧生薫も「どうでもいいわ」とは言わなかった。
全身に感覚は戻らず、指一本すら動かせない状態は今も変わらない。
やがて、その身は暗い水底に沈んだまま朽ち果ていき、闇へと還るのが二人の運命だった。
それでもあがく。あきらめなかった。
満の腕に力がこもった。薫のコブシが握り締められた。
冷酷な運命の呪縛を、二人の想いが乗り越えていく。肉体の限界を、二人の想いが突き破る。
満は薫の手を感じた。同時に、薫も満の手を感じた。
満の中に、薫の暖かさが流れ込んでくる。薫の中へ、満の暖かさが流れ込んできた。
二人が手を握り合う。月と風が固く結ばれる。
二人にとっての最後の一押しは、遥か彼方から届いたフィーリア王女たちの祈りだった。胸のペンダントへ、キャラフェに残っていたパワーと純粋な願いの結晶が吸い込まれる。
そして、
逆巻き立つ水流の中より、二人が姿を現した。
驚くゴーヤーンには目もくれず、二人は闇の世界を越えていく。
空を駆け、ただ真っ直ぐに咲と舞のところへ、想いを届けに。
だから、カレハーンとドロドロンが、死に瀕したプリキュアたちにトドメを刺すことは出来なかった。二人の攻撃は、上空から撃ち出されたブラスターにかき消される。
紅い瞳の、赤い髪の少女がブルームの前に立った
蒼い瞳の、青い髪の少女がイーグレットの前に立った。
振り向いて、暖かな笑みを見せる。
滅びの力から生み出された殲滅者が問う。
「何をしにきた?」
少女たちは答える。
「声が聞こえたから」「咲と舞の」
二人の声が聞こえたから来た。
「二人を傷つけるというのなら」「わたしたちが相手になるわっ!」
「この裏切り者が……!!」
カレハーンが低くうなって、両手から滅びの波動を放射する。プリキュアの時と同じように、圧倒的な力で踏み潰せるはずの一撃。
だが、満と薫が同時に張ったリフレクターが弾き返し、カレハーンの過信を打ち砕く。
二人の四肢に満ちたるは、咲と舞を守りたいという熱き想い。それに、フィーリア王女たちの紡いだ希望の力が上乗せされている。
彼女たちの今の力は、強化体であるカレハーンと同等。
そして、ダメージ以上に驚愕に体を震わせたカレハーンの隙を見逃すほど、二人は甘くなかった。即座に火力全開のブラスターのダブルストライクで追撃する。
消滅こそ免れたものの、力を半分以下に削られたカレハーンに、さらに来るプリキュアたちの必殺の一撃を凌げるはずが無かった。
ドロドロンは、撤退。
……………………。
咲も、舞も、
満も、薫も、
皆、何をしゃべっていいか分からなかった。
舞は、二人に話したいことが山ほどあったはずなのに、溢れてきたのは言葉ではなく、涙。
咲も、泣きそうなほど瞳を潤ませて……。
そんな二人を見て、満と薫が優しく微笑む。
咲と舞が声をそろえる。
「「おかえりなさい」」
差し出した咲の手に、満の手が、舞の手が、満の手が。
積み重なった手は、どれもが温もりに満ちていた。 |
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オ…オーケイオーケイ、落ち着けやオレ。
いきなり日記に赤裸々なこと綴ってるんじゃねーや。
えー、リンクページ作りました。でも、無断リンクです。
つか、自分のブックマークを上から順に並べてみただけです。
報告のメールを送ろっかな♪、なんて思ってみたりもしましたが、
あまりにもシャイな性格のため諦めてしまいました。ごめんなさいです。
……うん、よし、なんとか誤魔化せた…かな?
(11月27日深夜・慌てて昨日の日記上段部分を修正・恥部抹消)
う〜ん、つか、王女の閉じられた両目についてなんですが、
「スレイヤーズ」の赤法師レゾを思い出して仕方がないです。
●今週のプリキュアS☆S
第41話『王女が危ない! 奪われたキャラフェ!!』
プリキュアの放送前、仮面ライダーカブト見ながら色々考えてました。
ストーリーはクライマックスに向かいつつあるのに、
矢車ブラザーズは一体どこへ行こうとしてるのだろうとか、
そういや、今日のボーケンジャーでガジャ様の出番、もう少し欲しかったなーとか、
あと、
薫にも、満にとっての『メロンパン』のような専用アイテムを持たせてあげることは出来ないだろうかと考えてました。
薫は、みのりのことを愛してる。みのり……みのり……、み・のり、……そうだ味海苔だ!
漢字で書くと、味覚の『み』に、海苔の『のり』、すなわち味海苔(あじのり)と書いて『みのり』と読むことが可能ではないか!
満「メロンパンの方が美味しいわ」
薫「味海苔(みのり)は栄養満点よ」
つか、なんつーの?
いよいよ来週は満と薫が復活なわけですよ。
ラスト付近でゴーヤーンにプリキュアがピンチであることを告げられたあとに、
死んだように眠っている彼女たちが微かに示した反応、そして、胸に響きだす心臓の脈打つ音、
咲&舞との間に築かれた友情が、彼女たちを繋ぎとめる闇の鎖を断ち切らんとする兆しでしょうか?
とにかく来週帰ってくるんだよ――ッ! あ、鼻血出てきた……。
でも、今回の話のメインは、フィーリア王女と、カレっち&モエっち。
まずは、フィーリア王女。5つの泉の復活により、泉の郷の中では自由に動けるようになった模様。
でも、移動の仕方が…変。
「ゴーヤーンっ、キャラフェを返しなさいっ」と駆け寄る際、ずぞぞぞぞ……ってカンジで移動してました。ぶっちゃけ両脚はほとんど伸びたままで動いてないです。
もしかして、両足の指だけであの高速移動を?
ついでに言うと、閉じたままの両目も気になる。まぶたの下に隠されてるのが、昆虫みたいな複眼だったらどうしようかと思う。
そして、復活したカレっち&モエっち、
キャラフェに込められた王女のパワーが上乗せされてるのか、やたらと強かったですね。
機動性重視で小さめに展開したとはいえ、キントレスキー最強形態の拳の連打を凌いだブライトのシールドがあっさり打ち砕かれてますよ。
しかも、ウィンディの『烈風繚乱』もカレっちに片手であっさりと受け流されてしまってます。
さらには、プリキュアの切り札のスパイラルスター・スプラッシュまでもを、防御するでもなく、回避するでもなく、その威力をせせら笑いながら気合一つで消し飛ばすカレっち&モエっち。しかも、闇のマーブルスクリューまで撃つ始末。
ここまで手も足も出ない状態で、プリキュアは来週から一体どうやって立ち向うのでしょうか?
もうこれ以上パワーアップアイテムが出るはずも無いので、
(1).世界樹を何とか復活させて、その影響を受けたプリキュアのパワーが格段に底上げされる。
(2).満・薫が、想像以上の支援キャラとして復活。
「メロンパンアタ――ック!」「味海苔クラ――ッシュ!」
(3).エンディングの敵幹部の中に、相変わらずキントレスキーがいない。予想されるのは、復活させられたキントレスキーが、ダークフォールではなく、プリキュアの側につくこと。
「世界の滅びなど、私にはどうでも良い! 私の望みは唯一つ、プリキュアを鍛え上げ、その強くなったプリキュアを倒すことだけだ。そのためにも、今、お前たちにプリキュアを倒されるわけにはイカン!」
(4).スパイラルハートorスパイラルスター・スプラッシュを撃つ時に、二人が先代のように手を繋ぎ続けることにより、放出威力が爆発的にアップ。
もし、(4)だったとして、スタッフがこの最終強化(手を繋ぐ)を真の切り札としてとっておくため、今まで必殺スプラッシュを撃ってる最中に、あえて二人に手を繋がせなかったのだとすればスゴイのですが。 |
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●今週のプリキュアS☆S
第40話『うるさ〜い! キントレスキーと誕生日』
プリキュアvsキントレスキーの最終戦。
幹部最強の看板を背負ったキントレスキー。思えば、敵という立ち位置にありながら、正々堂々というスタイルを貫いた珍しいタイプの戦士でした。もっとも、緑の郷で皆と平和に暮らしたい咲舞にとっては、「闘えー闘えー」と事あるごとに強要してくる迷惑な人でしたが。
いよいよプリキュアとのラストバトルに臨む彼が、アクダイカーンの前に立ち、
プリキュアの打倒を、「我が命に代えても〜」という言葉を交えて宣言します。もはやプリキュアは、全身全霊を以って闘わねば勝てぬほどの相手であると認識しているのでしょう。極限の闘いにおいて、命を惜しむ余裕など皆無。
勝つためには、己の命すら顧みぬほどの覚悟。そして、勝利以外は念頭にないキントレスキー。
ですが、これまでの闘いでプリキュアの戦力を量(はか)ってきた彼には、彼女たちとの最終戦は、生死たゆたう死闘となることを理解していたのでしょう。
ゴーヤーンに対し、まるで遺言とも取れるような腹筋のアドバイスを残してダークフォールを発ったキントレスキー。
そして、今までの楽しかった闘いの日々(彼にとってはですが)を惜しむかのごとく、咲の前に姿を現します。最期に、良きライバルであった彼女の姿を瞳に焼き付けようとするがごとく。
(まぁ、ここでは咲の絵のあまりの下手さに呆れまくってましたが)
放送はされませんでしたが、おそらく、もう一方のプリキュアである舞の前にも姿を現していたはずです。(挨拶のついでに、スケッチのモデルを引き受けたりなんかしてたりしてな)
翌日、決戦に際して、わざわざ果たし状を送ってきたキントレスキー。咲への果たし状にあった追伸がお茶目というか。
指定場所である浜辺にて対峙するキントレスキー、そしてプリキュアである咲と舞。
キントレスキーは今までの幹部とは違い、奇跡の雫を用いてウザイナーを召喚することなく、あくまで鍛えぬいた己の肉体で勝負しようとします。
対する今回のプリキュアのバトルフォームは、月のブライト&風のウィンディ。
まずは、通常モードで小手調べ。
砲弾の如き滑空から繰り出されるキントレスキーの拳を、ブライトがシールドで防御。すかさずウィンディがトルネードを撃ち出し、キントレスキーの巨体を吹き飛ばす。
しかし、キントレスキーは全く余裕。
「いいぞ、プリキュア。そうでなくては面白くない」
キントレスキー、――リミッター解除。
手足の筋繊維が爆発的に膨張し、髪は闘志に逆立つ。
まさに、戦いの神の降誕。
闘気の込められた拳は灼熱を帯び、その一撃は爆砕と熔解を呼ぶ。
とっさに距離をとろうとしたプリキュアを、拳の一撃を大地に伝導疾走させる射程無限の『爆裂大地割り』で追撃。
下手に距離をとろうものならば、戦場は拡大するばかり。
プリキュアも覚悟を決め、スパイラルリングを装着し、中距離戦の火力アップ。
ブライトの『ムーンライトスプラッシュ』の高速砲火による弾幕を、なんと拳の弾幕で防ぎきるキントレスキー。だが、そこへ、ウィンディの風の乱舞『烈風繚乱』。たまらずキントレスキーが体勢を崩した隙を逃さず、ブライトが月の輝きを集束し撃ち出す『フルムーンマグナム』。しかし、その直撃さえも決定打にはならない。
爆走と共にブライトに肉薄し、破城鎚のように轟く拳の連打をくらわせる。展開させたシールドでしのぐものの、完全に受けに回ったブライトはそう長くは持たない……が、ウィンディの攻撃に助けられる。
ゼロ距離からの『フルムーンマグナム』、『烈風繚乱』の追撃、トドメの『ムーンライトスプラッシュ』の猛射を受けて、なお立ち上がるキントレスキー。
やはり、勝負を決めるのは、プリキュア最大最強の必殺技、スパイラルスター・スプラッシュ。
その怒涛の烈光を受け止め、「もっとだ…もっとぉ!」とさらに至高の闘いを望み続けるキントレスキーに、プリキュアの想いが打ち勝つ。
「これまでか…」
闘う力を失い、自らの敗北をいさぎよく認めるキントレスキー。
「しかし、私は満足した。素晴らしい闘いだった……あっぱれだっ、伝説の戦士プリキュアよ!」
そして、プリキュアの健闘をたたえつつ、戦いの神の姿は風に散っていくのだった。
とりあえず、キントレスキー中心に40話の感想を書いてみましたです。 |
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一昔前に流行った「成分解析」なるものに自分の名前をかけてみたんですけど、
こんな結果になった。
オレって…
●今週のプリキュアS☆S
第39話『怪人キントレ大騒動!?』
健太と宮迫の漫才コンビは、修行のため、トネリコの森深くにこもろうとしていた。
が、そこで彼らは、上半身金ピカの怪人がひたすら筋トレに励んでいる光景を目撃する。
「「ぎゃ――――――ッ!!」」
翌日。
健太たちの報告を受けた夕凪町の町内会、通称「賢人評議会」は事態を重く見て、
怪人抹殺のための討伐隊を結成。
メンバーは、
・パンパカパンの店主、『剛拳王』日向大介、その妻『五寸釘の魔女』日向沙織
・年上の女性ならウィンクひとつで落とせます、『お姉さんキラー』日向みのり
・健太の両親である夕凪海軍の元帥夫妻
・星野健太一筋の恋する70キログラム、『トンブ・ヌーレンブルク』太田優子
・オリハルコン製の釘バットニ刀流の使い手、『I・LOVE・流血』伊藤仁美
・闇の世界の漫才コンビ『キックホッパー&パンチホッパー』星野健太&宮迫
・学校ではクラス委員、放課後は謎の覆面レスラーとして喫茶店でアルバイト……安藤加代!
・その他、夕凪海軍の精鋭50名
その頃、咲と舞は……
「舞〜、お腹すいたナリ〜、お世話してほしいナリ〜」
「はい、咲の大好きなハンバーグカレーよ」
「熱いから、ふーふーしてから食べさせてほしいナリ〜」
「もう咲ったら……ふー、ふー、……はい、あ〜んして」
「あ〜ん」
トネリコの森では、キントレスキーと討伐隊が正面から睨みあっていた。
「今日はやけに人が多いな。みんな、身体を鍛えに来たのか」
星野父「くっ…コイツは手強そうだぜ! こうなったら奥の手だ!」
健太「いきなりかよ、父ちゃん!」
夕凪海軍の秘密兵器・超絶巨艦ゴーゴーボイジャー発進!!
その巨大戦艦は、夕凪の街を踏み潰しながら陸地を走行し、森へと到達。
「とうっ!」「とりゃっ!」「よいしょっ!」
10メートルほどジャンプして戦艦に飛び乗る星野一家。
「あ、星野君待って〜」
太田優子も飛び乗った。
星野父「いくぜっ! 一斉射撃だッ!!」
ドドドドドドドドドドッ……!!!
全キャノンからの止むこと無き砲撃が、トネリコの森を焼き払う。
「何ということをっ――人間どもめ!!」
キントレスキーが砲撃に巻き込まれそうになった子鹿を身を呈してかばう。
「大丈夫か、子鹿っ!? ここはひとまず脱出するしか……」
子鹿を抱きかかえて走り出すキントレスキー。
だが、そんな彼の前に、一人の少女が立ちはだかった。日向みのりだ。
「むっ、ここにいては危ないぞ、少女。さぁ、早く一緒に脱出するんだ!」
手を差し伸べるキントレスキーに、みのりがニコッと微笑みかけた。
「貴様ハ死ヌ……ココデナッ!」
刹那、キントレスキーを死が貫こうとした。背後から繰り出される槍のような蹴り。卓越した戦士の直感がキントレスキーを突き動かし、紙一重で回避する。
「何者だっ!?」
蹴りを放った人物が、ゆらり…とこちらに近づく。まるで幽鬼のように冷たい気配。
「わたしの名は、霧生薫」
キントレスキーの知っている名だった。ダークフォールの盟主アクダイカーンの隠し玉。その戦闘力は天を揺るがし、地を砕くとさえ言われている。
「ウフフ……薫オ姉サン、サッサト殺ッチャッテ。ミノリ、ソノ人ガ死ヌトコ早ク見タイヨー」
「承知」
「マズイな。私一人ならともかく、この子鹿が戦闘に巻き込まれるようなことがあっては……」
ちらりと子鹿に視線を落とし、キントレスキーが低くうめいた。
その時、
(ボクのことはいいよ、キントレさん)
子鹿がつぶらな瞳で、キントレスキーの心に話しかけてきた。
(ここはボクが何とかするよ。だから、キントレさんだけでも早く逃げて!)
子鹿が身をよじって、キントレスキーの腕の中から抜け出す。
「ま…待てっ、待つんだ!」
キントレスキーが追おうとするが間に合わない。子鹿は一直線にみのり目掛けてダッシュをかける。
とっさに薫がみのりの手を引いて、
「鹿が来るよ…。あっちだ、あっちへ行こう」
薫とみのりは、その場を立ち去った。そのあとを追うように、子鹿の姿も森の奥へと消えていった。
(強く…強く生きろよ、子鹿)
キントレスキーが心の中でエールを送った。
その日、夕凪町は、ゴーゴーボイジャーの蹂躙を受けて壊滅した。
キントレスキーは、生き残った森の生き物たちを連れて、いずこかに消えたという。
…………。
個人的には、
スペシャルマッスルトレ−ニングルーム、略して『私の部屋』(←キントレ曰く)が、キントレの異空操作能力で造られてしまっているのが残念でした。
もしあれが、ツルハシを手に自らトネリコの森の地下に作り上げたものだとしたら彼の評価も随分と上がったのに……。
ラストで、ミミンガ騒動を誤魔化すために登場した、舞のお手製フラチョピムプフプの指人形は可愛かった。
後日談的に使ってもらえんかなぁ。
フラッピが、咲に頼んでチョッピの指人形を借りてきてもらい、それを使って告白の練習とか。
「フラッピ、準備はいい? じゃあやるよ〜。……フラッピ、チョッピに話って何チョピ?」
「男らしくストレートに言うラピ。じ…実は、フラッピは前からチョッピの事を…ス…ス……ス……」
「……ぷっ」
「コ、コラー、咲ーっ、笑うなラピー!」
「あはは、ごめんごめん」 |
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18禁な更新なくてスミマセン。
今日もまた文章書くのサボって『ウィズXTH2』やってました。ちなみに、2週目です。
満(くノ一)にようやくエロカッコイイ装備を施すことが出来たので満足です。
●満と薫の華麗な日常 その四
夕食後、薫がコミック『ボノボ13』(雪城ほのか・著)を読みふけっている時だった。
コトッ。
テーブルの上に皿を置いた音が、リビングに小さく響いた。その物音に薫が目を向けると、満がその皿にメロンパンを盛り付けているところだった。慎重な手付きで、三つのメロンパンを三段重ねに。
「満、夕食はさっき食べたでしょ? …まだお腹がすいてるの?」
呆れ気味な薫に、満が素っ気無くだが、上機嫌の声音で言い返した。
「夕食じゃないわ」
さらに、積み重ねた一番上のメロンパンに、ロウソクを数本刺して、火を点した。
そこで、ようやく薫が合点がいったという顔で頷いた。
「なるほど。日向咲を呪い殺す儀式ね。手伝うわ」
「違う違うっ! そんな怖いことしないわよっ。なんで咲を……っていうか、手伝うって何を?」
「具体的に言うと、日向咲にトドメを……」
「さすなぁぁぁぁッッ!」
「……どーしろと?」
興奮して、はぁはぁと荒く息をついていた満が、気を取り直して説明する。
「ほら、この前、咲に誕生日はいつかって訊かれたじゃない」
「うん。クールな私たちは冬生まれだとか言っていたわ」
「でも、正直なトコ、何月の何日生まれかなんて分からないし…。だから、自分で決めることにしたの、誕生日。でもって、ぶっちゃけ今日」
「ふ〜ん。さしずめ、その三段重ねのメロンパンが満のバースデーケーキなのね」
「そうそう!」
満がタクト代わりに立てた人差し指を振りながら、「ハッピバースデー・トゥミー♪ ハッピバースデー・トゥミー♪」と歌い始めた。
「満、お祝いの歌ぐらい私が歌ってあげるわよ。……ハッピバースデー・トゥユー♪ ハッピバースデー・トゥユー♪……」
薫が歌い終わったのと同時に、満が「ふぅぅ〜〜ッ」と大きく息を吹きかけて、ロウソクの火を消した。
パチパチ…と、薫が表情を変えずに拍手を送る。
(誕生日……か)
薫が胸の内で想いを馳せる。
(もし私に誕生日があったら、みのりは祝ってくれるだろうか?)
「薫お姉さ〜〜んっ」
みのりが薫の胸に飛び込んでくる。
「あのねっ、みのりねっ、薫お姉さんのためにバースデーケーキを作ったんだよ」
みのりが小さな手で示した先には、薫の身長よりも高く、何段にも重ねられたケーキがでーんとそびえ立っていた。
「…まるでウェディングケーキね」
「薫お姉さんの事を考えながら作ってたら、ついついハリキリすぎちゃったナリ〜」
「仕方ないわね。ケーキの雰囲気に合わせるために、私たちもウェディングドレスに着替えましょう」
強引な理屈で、純白のドレスを身に纏った二人。
ドキドキと胸を高鳴らせながら見つめ合う。
「薫お姉さん、すっごくキレイ……。女神様みたい」
「みのりこそ、天使のように可愛らしいわ」
「薫お姉さん……」
「みのり……うわっちゃッ!」
驚いた薫が目を開けると、心配そうな表情で満がこちらの顔をのぞき込んでいた。
「……大丈夫? 何回名前を呼んでも返事が無かったから、つい」
掲げられた満の手には、火のついたロウソクが……。
おデコに垂らされたロウソクをぬぐいながら、薫が何でもない風をよそおう。
「ちょっと目を瞑ってただけよ。……さ、早くケーキに入刀しましょ」
「入刀?」
……しばらくして、メロンパンのバースデーケーキがあらかた片付いたテーブルへ、満が嬉しさを隠さずに、ラッピングの上からリボンをかけた箱を持ってきた。
「誕生日といえば、やっぱり誕生日プレゼントよね。……ちなみに、自分で用意しました」
「言ってくれたら私が用意してあげたのに…」
「ふふふ……、中身は何かな何かなー♪」
「どうせメロンパンね」
リボンをほどこうとしていた満の手が、はたっと止まった。そして、何かを喪失したような表情で薫を見た。
「……なんで私が中身を見る前に言っちゃうのよ。……すごく楽しみにしてたのに」
「えっ?」
「なんで中身をバラしちゃうのよっ!? 何が入ってるんだろうって、すっごくワクワクしてたのにッ!」
「でも…それって満が用意したんでしょ? だったら、そもそも中身がメロンパンだってことくらい、自分で知っているはず……」
「強力な『記憶封印操作』を自分自身に施して、中身のことは完璧に忘れてたのにぃぃっっ!!」
「ええええっっ!?」
満が顔を伏せて、しくしくと泣き始めた。
「うぅ、今年の一番の楽しみが……私の誕生日のクライマックスが……うぅ……」
どよーんと打ちひしがれた満の姿に、さすがの薫も罪悪感を覚えた。
薫が立ち上がって、満の肩に優しく手を置く。
「……大丈夫よ、満」
おずおずと顔を上げた満を見て、薫が微笑んだ。
「満、記憶を失いなさい」
「えっ?」
次の瞬間、薫の拳が音速に達した。空気に真空を穿つ鋭い唸りを尾に引きながら、満の顔面にクリーンヒット!
満の体を吹っ飛ばし、ついでにその衝撃で満の脳内の記憶も吹っ飛ばした……。
…………30分後。
「ふふふ……、中身は何かな何かなー♪」
満がリボンをほどいて、包装を『べりり…』と不器用に剥がす。
パカッと箱を開けた途端、満の表情が子供のように輝いた。
「わぁっ、薫、見て見てっ! メロンパンよ!」
「やったわね、満!」
●今週のプリキュアS☆S
第36話『何作る? 舞の悩みと文化祭』
夕凪中文化祭のテーマモニュメントのデザインを任された美翔舞。
思わぬ抜擢に尻込みする舞でしたが、咲のアドバイスで何とか乗り切ります。
つか、今回の咲は、何気に王子様でした。
くっつかんばかりに顔を寄せてみたり、舞を涙ぐませてみたりとか。
つか、フェロモン放出度高すぎですよ。もう舞の脳は、フェロモン汚染されて真っピンクですよ。
舞、煩悩領域解放。
「わたしは、咲がそばにいるととても安心できて、咲の声にいつも励まされてる」
「だから、自分が一番高く飛べるのは、咲と手を繋いでいる時だって……そしたら、このポーズになったの」
ぶっちゃけ、
自分と咲が手を繋いでラブラブジャンプをしている姿をモニュメント化してしまいました。
さて、キントレさんですが……
「プリキュアとの手合わせが思いのほか楽しいので……いや、手強いので手間取っております」
あくまで、自分の趣味>ダークフォールの任務、というキントレさん。
悪代官様に「作戦使えや」と言われて仕方なく、
咲の作ったパンプキンヘッドの持ち出して、それをかぶって変装(?)して舞に接近。
もちろん顔を隠したところで、体格でバレバレ。つか、もうこの時点でキントレさん、かなり投げやりです。
「これで作戦を立てるという義理は果たした」
待てこら。
…オレが悪代官様だったら、この瞬間、背後から蹴りいれてると思う。
つか、製作中のモニュメントをうっかり壊したのをキッチリ謝っとるよ、この人。
戦闘中、
「文化祭だと? 体育祭なら見逃してやるが……」
見逃すんかい。とことん自分の趣味に忠実とゆーか……。
んで、ラスト。
「やはり作戦など私には似合わん。敗因は、それだ!」
んー、でもなぁ、戦闘入ってからは作戦使ってないやん(笑)
今週のキントレさんは、こんな感じでした。
●見に行った映画の簡単感想
『X-MEN:ファイナルディシジョン』
多くの人は、サイクロプスの出番の少なさに泣いたそうだが、
オレはミスティック姐さんの出番がアレだけだということに泣いた。
ジーン=フェニックスなんぞはぶっちゃけどーでもいい。
とりあえず、金属を操るマグニートー様には、砂鉄なんぞを武器に使ってほしかったね。
ちなみに、この映画は吹き替えで見ると、
ウルバリンの声が、ウルザード様の磯部さんである。
『グエムル 漢江の怪物』
個人的に、先に見たX-MENよりも面白かったと思う。
ユーモアのセンスがブラックすぎてアレだが。
合同葬儀場の一家号泣のシーンとか、とっつぁんのヤラれかたとか。
可笑しいのだけど、笑えない。
怪物の最初の登場シーンは、えらく意表を突かれた。見てて一瞬「えっ?」って思ってしまった。
『ファイナル・デッドコースター』
……この映画は、マジでお勧めできません。(笑)
前作に比べて、死に方に派手さが減った分、陰惨さが増した。
そーいや、例のおっちゃんが出てこなかったな。
『16ブロック』
黒人、お前はいっぺん黙れ。 |
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