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別にテレビゲームばっかりやってるわけではありません。
『電脳コイル』の百合すぎな7話を繰り返し4回ほど見てたり、
映画見に行ったり、部屋の本の整理やったり、
BUSIN0の攻略本よみふけったり、
いざ更新するぜ!と思ってパソコンの電源入れても、
やってるのはエロ画像あさりだったり……
忙しい休日だった。情けなくて死にたい。
●今週のプリ伍
第20話『プリキュア5歌手デビュー!?』
とりあえず素で言わせてもらうと、
中学一年のコに、デビュー曲の作詞なんてムチャ言うんじゃねえ!(笑)
歌詞が浮かばず、悩むうららを助けようと他のメンバーが頑張ります。
まず、こまち。
「ところで、どんな曲を歌いたいの?」
「う〜ん、やっぱりハジけるような……そんな感じで」
「ん……と、CCBみたいな曲かしら?」
「シーシービー?」
「ほら、『Romanticが止まらない』で有名な……」
「?」
かれんがやってきて、こまちを部屋の隅へ連れて行きました。
「もう黙ってなさい、こまち。実は昭和生まれだってバレるわよ」
実年齢(30歳)を誤魔化していたキュアミント退場。
続いて、かれん。
「ねえ、うらら。作詞をするに当たって、まず、有名な歌手の曲を参考にして、そこからインスピレーションをもらってみるというのはどうかしら?」
「有名な歌手……ですか?」
「そう! たとえば、その……AiMさんとか……」
「あ、知ってます! AiMさんって、前田愛さんの歌手名ですよね。わたし、実は大ファンなんです!」
「えっ、本当にっ?」
「ええ。大好きなんですよ、前田愛さん。『ガメラ3』に出たり、『キノの旅』で声優をやったり……」
「そりゃあワシのパチモンの方じゃボケェェッッ!! ワシとあのアホを混同するなぁぁぁっっっ!!!」
ブチ切れた前田愛(声優のほうです)が、りんになだめられながら部屋の隅へ。
りん登場。
「うららのデビュー曲なんだから、ハジけてるほうがいいよね?」
「はい、でも、どういう歌詞を書けばいいのか……」
「こういうのはどう?」
うららの前で、りんが振り付きで歌いだす。
「ちーちちっちおっぱ ―― っい♪ ボインボインッッ!!」
「それ、パルコ・フォルゴレの『チチをもげ』じゃないですか!」
「ハジけてるでしょ?」
「いくらハジけてても、恥ずかしくて、そういう曲は人前で歌えません!」
うららに拒否されて、「ダメだったってばよ!」とナルトの物まねをしつつ、りんも部屋の隅へ。
ラスト、のぞみ。
「う〜ん、あたしは全然、な〜んも思いつかないや」
「そうですか……」
「あ、そうそう。ココにこの前貸してもらったCD返さなきゃ。……ハイ。この五條真由美さんって人の曲、すっごく良かったよ」
「それぇぇぇぇっっっ!!! のぞみさん、それぇぇぇっっっ!!!」
というワケで、五條まゆたんの曲からインスピレーションを得たうららは、すばらしい歌詞を書き上げました。
戦闘シーン。
今回もアクアの頭脳プレイが冴えてましたね。
「攻撃が当たらないのなら、動きを止めてしまえばいいのよ! ミント、昨日の『圧迫祭り』よ!」
(回想シーン・昨日の夜)
「さあ、かれん。準備はいいかしら?」
「いいわ! さぁ、早く顔の上に乗って!」
こまちが、かれんの顔をまたいで微笑む。
「大地を揺るがす乙女のお尻、受けてみなさ〜い」
ドシン!と腰を下ろすと、こまちの尻の下で、かれんが歓喜の声を上げた。
ミントプロテクションでコワイナーを壁に押し付け、シールドパワーを緩めずにそのまま押し潰した。
つか、うららのデビュー曲、6月27日発売ですよ。皆、買いたまえ。 |
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実は先々週にRPG買いまして……。
『BUSIN 0〜Wizardry Alternative NEO』
ウィザードリィの系統の硬派ダンジョンRPGです。
魔女討伐のために、血まみれの階段をひたすら下りていく冒険者たち。
彼らは未だ知らず。自らが、数千年来より続く闇の脅威に終止符を打つために用意された生け贄に過ぎないということを。
果たしてプレイヤーの作成した主人公は、血塗られた迷宮の闇に喰われて消えてしまうのか。それとも、その闇を乗り越えて、真に倒すべき敵を見いだせるのか。
このゲームで最も重要であり、最強の武器となるのが<仲間との絆>
キャラは一人では必殺技を使うことが出来ず、最低二人が協力し合って初めてモンスターどもと対等に戦いうるワケなのです。
絆(信頼度)を上げれば、ワザの威力はさらにパワーアップ
全体的に『ベイグランドストーリー』を思わす陰鬱な雰囲気の上に、
キャラデザ的に全く萌え要素が見えませんが、
登場人物は、どいつもこいつもかなりクセのある奴らで、味わい深いです。
たとえば、今日出会ったテュルゴーさん。冒険者ではなく、市の公務員です。
総務課で事務をやってたのに、市長にむりやり迷宮に転勤させられた可哀想な人で、身近に危険が迫ると嘔吐する体質という、パーティーにはあまり入れたくない人です。
つか、吐いてます。吐いてます。二階のボス手前で盛大に。
ゲロ吐きまくりだよ、この人。
つか、この人、三階ではちゃっかりパーティーに入れてもらってました。
相変わらずゲロ吐きまくりで皆に介抱されてましたが。
さて、猫塚がこのゲームを買った理由は、
主人公を含むオリジナルキャラ作成時に、ランダムで付与される<性格>、
その<性格>の中に、『乙女心』なんてものがあるワケで……。
『乙女心』……乙女の深い絆があれば、つらい闘いの中でも野蛮な男はいらない。
まぁ、ゲーム中にキャラの性格の所でこう表記されるのですが、
これってぶっちゃけ百合ですよね。
攻略本でも、『乙女心』の説明の所に、
・パーティー内の女性が自分を含めて5人以上だと、三日ごとに信頼度20上昇。
・パーティー内の女性が自分を含めて3人以下だと、三日ごとに信頼度50下降。
よし、このゲームでプリキュアをやろう!と無謀な事を唐突に思いつき、
そして、HPの更新速度が悲惨なものへとなっていくのです。
先々週
まずは、主人公のなぎさを作ろう!というワケで、さっそくニューゲーム。
性格は、キャラ作成時のラストでランダムに決定されるため、悲惨な事が繰り返されました。
性格は、一人につき二種類が付与されます。
猫塚が目指したのは、『乙女心/正義感』 まぁ、プリキュアですからね。
ランダムで付与される30種類以上の性格から、この組み合わせを完全に運任せで目指すのですが、
……出ねぇよ(二時間経過)
いくらなんでも『短気/好色』や『孤独/守銭奴』のなぎさを作成するわけには……おあ、よーやくできたよ『乙女心/正義感』のなぎさ。
キャラ作成時の高ボーナスを捨てて、性格だけをとったために、初期ステータス面はヒドイもんですが……。
ま、気を取り直してゲームスタート。次は冒険者ギルドに特攻して、『乙女心/正義感』のほのかを作成ですよ。
…………。
エェッ!? マジ『乙女心/正義感』の組み合わせ出ねえ!?
先週
ほのか作成リベンジ。
…………。
…………。
もうなんつーか、『自虐的/飽き性』のほのかでいいんじゃねーかと。
いやいや待て待て、あと一時間……。(一時間経過)。
……あ、うそです。もう一時間ください。
……た、誕生……いや、つーか、『乙女心/正義感』のほのか爆誕!
こっちもキャラ作成時の高ボーナスを捨てて、性格だけをとったために(以下略)。
『乙女心/正義感』を共有したなぎさ&ほのかが誕生し、ようやく迷宮へ行けるわけですよ。
んで、
初戦でなぎさ重傷、ほのか死亡……。コントローラー投げたくなった。
今週
ようやく地下三階まで到達したぜ。でも、ウロウロしてたら、せっかく育てたなぎさがエナジードレイン食らってレベル下がりまくり……。
リセット。
エナドレ仕掛けてくる敵にビビリつつ慎重に進めるも、
バックアタック→防御する暇もなくエナドレ→リセット。
ムキになってやり直してたら、SS書くヒマが……。
なんつーか、オレの今日の一日をリセットしたい気分なんですが(泣)
更新諦めて、録画しておいた『電脳コイル』の第六話を見る。(↓)
日向咲と美翔舞は、生物学的見地から霧生満を調べようと興味津々。
道端にメロンパンを置き、隠れて様子を見る。
つかつかつかと近づいてきた満がメロンパンを拾い上げ、ひょいっと口に放り込む。
咲「メロンパンは当然だよね」
舞「メロンパン……と。次行ってみましょう」
道端にカスタードメロンパンを置き、隠れて様子を見る。
つかつかつかと近づいてきた満が拾い上げ、ひょいっと口に放り込む。
咲「カスタードメロンパンも当然だよね」
舞「カスタードメロンパン……次」
道端に抹茶メロンパンを置き、隠れて様子を見る。
つかつかつかと近づいてきた満が拾い上げ、ひょいっと口に放り込む。
咲「当然だよね」
舞「抹茶メロンパン……次」
今度はチョココロネを置いてみた。
つかつかつかと近づいてきた満が拾い上げ、ひょいっと口に放り込む。
咲「あたしの家で作ったパンなら、何でもいいみたいだね」
舞「チョココロネ……まぁ、予想通りね」
次は、距離を調べて見ることにした。
まずは、10メートル。
道端に置かれたメロンパンを感知して、満が拾いに来た。
続いて20メートル。
やはり道端に置かれたメロンパンを感知して、満が拾いに参上。
そして、30メートル。
道端に置かれたメロンパンに気付かず、満が通り過ぎていく。
舞「30メートルじゃ感知しないのね」
咲「調べてみるもんね」
その時、ふわふわと空中を漂いながら、ムープが近づいてきた。
舞「ムープが探査範囲を広げているのね」
咲「じゃあ……」
いったん通り過ぎた満が、ダッシュで引き返してきた。
咲「勉強になるなぁ」
……電脳コイルがどういうアニメか?
とりあえず、凡様のHP見ればよく分かります。
うむ、まさにこういうアニメだよな。
(つか、近々正式にウチの無断LINKに加えさせてもらおう) |
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物置を改造したガレージへ、こまちはそっと足音を忍ばせる。
ガレージの中には、軍馬のごとく力強いフォルム一台のバイク。
こまちはそっと腕を伸ばして、ボディに触れる寸前で、おずおずとその手を下ろした。
「さわってもいいんだぞ、こまち」
ビクッとこまちが振り向くと、その様子をさも面白そうに姉のまどかが笑った。
こまちの横を通り過ぎ、自分のバイクをこつんと叩く。
「てゆうか、あんた時々、このコの上に乗ってるだろ?」
「…っ!」
こまちが激しく動揺し、続いて顔を真っ赤にした。
「お…お姉さん、どうして……」
「んー、なんとなく? 走っている時にこのコが教えてくれるっつーかさぁ」
ほれほれ、とまどかがこまちの背中を押す。
「ちょ…ちょっとお姉さん、何を……」
「遠慮なんかせず乗ってみな」
こまちを強引にバイクにまたがらせ、妹の了解も得ずにキーを回す。
「お姉さんっ。わたし、免許もってないのよ!」
「大丈夫。ちょっとエンジンかけるだけだからさ。ほら、キックペダルに脚届く? …よし、じゃあ、思い切り踏み込んでみて」
いつも姉がやっているのを思い出しながら、ごくっと唾を飲み込み、思い切って脚に力を込めた。
途端、アイドリング音の重い唸りと共に、こまちの下半身に、力強いトルクの振動が走る。
「…………」
バイクの雄雄しい目覚めを直接カラダで感じ、こまちの背筋が妖しく痺れる。
(すごい……)
こまちがバイクシートにより深く腰を密着させる。
こまちが目を閉じて夢想する。この鋼鉄の塊を組み伏せて走るさまを。
ゾクッ。
興奮の身悶えをこらえて、軽く唇をかむ。
(お姉さんがそばにいるのに、わたし……)
3分ほど経って、まどかがバイクのエンジンを切った。
「こまち、ごめんな。あんましうるさくしてると近所の人が怒るから」
「……いいの、お姉さん」
こまちが、酔ったみたいにうっとりと目を開く。唇から洩れる吐息は、熱い。
「やっぱ、こまちってば、あたしの妹だ」
まどかが、瞳をトロン…とさせている小町の耳元に口を寄せた。
「……あんたも、このコの嫁になっちゃいな。あたしみたいにさ」
そう言って、妹の尻を撫で回す。
こまちがビクッと体を震わせて、瞳に理性の光を取り戻した。
しかし、姉の行為に抵抗はしない。
「あんた、お尻の発育は結構いいじゃん。このケツに乗ってもらえたら、このコも悦ぶだろうよ」
スカートがまくり上げられる。こまちはハンドルを強く掴んでぎゅっと目を閉じた。
直接、下着がバイクシートに触れる感触。
「お姉さん……」
「ん?」
「わたし……その……」
「ああ…。いいよいいよ、濡らしても構いやしないって。あたしなんか、しょっちゅうだ」
そのまどかの言葉にしばらく逡巡したが、こまちはバイクを降りる。そして、スカートを脱ぎ、下着にも手をかけた。
「おっ、やるじゃん、こまち。はは…、よ〜し、今日は特別にあたしがコーチしてやるよ」
下着を脱いだこまちに続いて、まどかもズボンと下着を下ろした。
こまちを先に乗せ、その後ろにまどかが乗る。
「こまち、動いてみな」
両手でハンドルを握り、前傾姿勢になったこまちが、ゆっくりと腰を滑らせて、バイクシートに恥部をすり付ける。
しかし、その直後、
「違うっ。腰の動きは、こう!」
こまちの細いウエストを両腕でホールドして、腰を密着させる。そして、まどかがグイッ!と力強い動きで腰を滑らせた。
「…ひぃっ!?」
敏感な部分がバイクシートに強くこすれて、こまちが快感の悲鳴を上げた。
「こまち、どんどん行くよ……ほらっ! ほらっ!」
姉の腰の動きに耐えようと歯を食いしばり、眉間にシワを刻むこまち。
バイクシートを二人の熱い愛液が濡らし、いやらしい水音を跳ねさせる。
(だめっ、お姉さん……わたし……もう限界!)
びくっ……びくんっ……びく…びくんっっ!
あっという間に絶頂へと昇り詰めさせられたこまちが、背筋を仰け反らせて全身を痙攣させる。
「ん? もうイっちゃったか……。ま、中学生だしな。仕方ないか」
ぐったりしたこまちを、落ちないように抱き支えるまどか。
快感の余韻もすっかり抜け、下着もスカートも穿きなおしたこまちに、まどかがタオルを投げて寄こした。
「ちゃんと拭いてやりなよ。あんたは今日からそのコの嫁なんだから」
そう言って背を向け、こまちに手をブラブラ振りながら家へ戻っていく。
「もう、いっぱい濡らしたのはお姉さんも一緒なのに……」
こまちが、ぐしょぐしょに濡れそぼったバイクシートにタオルを当てた。
「こんなに貴方を濡らしてしまって、ごめんなさい」
こまちが愛しげな笑みをバイクへと向ける。
「……すぐにイってしまう不束者ですが、よろしくお願いします」
おわり
つか、バイクのこと全然知らなくて、いざ書いてみたら苦労した。 |
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●今週のプリ伍
第15話「こまちの一日お母さん」
「起きて、かれん」
この日は昨晩セットした目覚ましではなく、親友の優しい声で眠りから覚めた。
「こまち……?」
かれんが、起き抜けで少しぼんやりとする頭を整理する。
「……ああ、そうだったわね。昨日の夜からじいやが留守だから……」
両親不在の水無月家を切り盛りしている執事が込み入った事情で一日だけ家を空けることになり、家事をしたことの無いかれんを心配して、こまちが泊まりに来てくれていたのだ。
「もうすぐ朝ごはんの用意ができるから」
エプロン姿のこまちがそう告げて、にこっと微笑む。
「ありがとう。顔を洗ってから、すぐ行くわ」
ベッドから身を起こして、寝室をあとにするこまちを見送る。ドアが閉じられてから、ぐぅっと背伸び。こまちが優しい声で起こしてくれたせいか、今日はいつもより気分がすがすがしい。
テーブルの上は並べられた朝食は、ご飯に玉子焼き、お味噌汁と魚の煮物。洋食が主なかれんにとっては新鮮な光景。
「……ごめんね、かれん。わたし、和食しか作れなくて」
「いいわよ、そんなの全然気にしなくても。すっごく美味しそうじゃない」
心からの賛辞。椅子に腰かけたかれんのお腹が、今にも鳴りそうだ。
「あ、そうそう、忘れてたわ」
こまちが『ぽんっ』と両手を合わせて、キッチンへいそいそと向かった。すぐに両手に何かを持って引き返してくる。
「はい。もし味付けが薄いと思ったら、どちらでも好きなほうを加えてね」
こまちが左手に持っていた蜂蜜の瓶を、右手に持っていたタバスコをテーブルに置く。
ちょっと引きつりかけた顔を笑顔で誤魔化すかれん。
(そう言えば、こまちって味覚が極端なのよね)
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
こまちが食器をトレイに載せて片付けようとするのを、かれんが止めた。
「あ、後片付けくらいはわたしがするわ」
椅子を立とうとしたかれんを、こまちの笑顔が止める。
「わたしがするから大丈夫よ、かれん」
「でも……」
「いいから」
言われるままに腰を下ろしてしまったかれんだが、こまちが去ってしばらくのち、
(やっぱりこまち一人に全部やらせるのはよくないわ)
思い直して席を立った。
しかし……。
何か懐かしい歌を小さく口ずさみながら食器を洗うこまちの後ろ姿を目にした途端、かれんはその場から動けなくなった。
胸に湧き上がる郷愁の想い。心が、遠い遠い過去へと向かう。
幼い頃、母と一緒に過ごした日の思い出。家事にいそしむ母を手伝うとおませな事を言って、ちょこちょことついて回った。母の微笑みに見守られながら、手渡されたお皿を一生懸命拭いて、取り込んだ洗濯物を一緒にたたんで……。
「かれん?」
こまちの声で、回想から戻る。
かれんを見て、優しく微笑むこまち。その笑みが、あの頃の母の笑みと重なった。
「……お母さま」
「えっ?」
「……ううん、なんでもない。それよりも、やっぱりわたしも手伝うわ」
洗い物のあとも洗濯に掃除。おっとりとした動作で、しかし、慣れた手際で家事をこなしていくこまちに続き、家事のことは完全に執事に任せっきりだったかれんがたどたどしく手伝う。
「ふぅ……じいやって、こんなに疲れる仕事をいつも一人でこなしてるのね」
一通りの事を終え、かれんとこまちが並んでソファーに腰掛ける。
「ふふっ、おつかれさま、かれん」
髪へ、そっと指が這う感触。その感触が流れ落ちて、かれんの肩を優しく抱き寄せた。
「こまち……?」
すぐ近くで見る彼女の笑みは、やっぱり、あの頃の母と重なってしまう。
胸の奥が、切ない想いで揺れてしまう。
まるでその心を見通したみたいに、こまちが言った。
「いいのよ、かれん。わたしをお母さまだと思って甘えても」
その言葉と鍵となった。胸の奥底に閉じ込めていた想いが溢れて、かれんの体を震わせた。
おずおずと伸ばした指先が、こまちの体に触れる。それだけで、かれんは涙をこぼしそうになってしまい、ギュッとまぶたを閉じた。
何年も、何年も、幼い頃からひたすらに思い続け、ずっとその気持ちに蓋をして我慢してきた。
こうやって母に甘えてみたい。母に抱きしめてもらいたい。
かれんの両腕がこまちの腰に回り、きつく抱きしめた。
「……お母さま!」
泣きそうな声で、こまちの事をそう呼ぶ。
「かれん……」
こまちの両腕もまた、かれんの体を抱擁する。
「今日はわたしが……かれんのお母さんになってあげる」
うん…と幼子のように頷くかれんの心を、何年かぶりの安らぎが満たしていった。
そして、次の日。
大勢の生徒の目の前で、こまちに思わず「お母さま」と呼びかけてしまい、メッチャ赤面するかれん。
次回は、いよいよこまちのメイン回です。
第16話「こまち小説家断念」
こまちは書いた小説を読むナッツ。しかし、ナッツは平仮名しか読めなかった。
(なんだ、この小説。漢字が多すぎて何が何だかさっぱりだ)
ナッツ「この小説は……読む価値が無い」 |
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サモンナイト4終了〜つーことで、鶉の段に攻略メモUPしてみたが、
見事なまでにワケ分からん内容。
自分で読み直して「痛いなぁ」って思ったくらいだ。
読んでしまったみんなは、もっと「痛いなぁ」と思ったことでしょう。ごめん。
まー、それはさておいて、みなさんはGW、どうでしたか?
え? オレっスか。
ヘリコプターに乗ったスよ(←ちょっと自慢したかった)
神戸のメリケンパークのイベントでですね、
生まれて初めてヘリに乗りましたよ。
ビューって飛んで、びゅーって帰ってくるだけの短い遊覧飛行でしたけどね。
料金は3800円……いまさらですが高っ。スパイダーマン3が2回見れますね…………。
●今週のプリ伍
第14話「悩める生徒会長かれん」
かれんがメインのように見えて、実はこまちとの百合をメインに持ってきたという、オレ的にぁ、かなーり美味しいお話でした。
☆百合その1
学校側へ陳情を届け、校舎をあとにするかれんへ、
「どうだった?」
ベンチに腰掛けたこまちが、かれんのことなら何でもお見通しよ、という顔で微笑。
人に弱いところを見せたがらないかれんも、こまちになら思いっきり胸襟を開いてしまいます。
会話ののち、
先に立ちあがって、手を差し出すこまち。
その手を取って立ち上がるかれん。
かれんに対するこまちのポジションが一目で理解できるよい描写ですね。
☆百合その2
部費UPを要求する生徒を前に困窮するかれん。
そのとき、
バンっ!とテーブルに手の平を叩きつけて立ち上がったこまちさん。
第10話で同級生に話しかけるも空気扱いされ、それでも全く怒らなかった温厚な彼女がですよ、
かれんの困った姿を見て、逆鱗を逆撫でされた龍のごとく吼えましたよ。
普段おっとりとした顔のこまちさんが、「テメーら、ぐだぐだ言ってっとシメんぞ!」という、まるでモモタロス憑依の良太郎みたいな顔つきになりましたよ。
☆百合その3
裏ら「こまちさんって、いつもかれんさんより一歩引いてる感じがしますけど…」
りん「じつは、かれんさんをリードしてるのって、こまちさんじゃないですか?」
のぞみ「――ってことは、かれんさんよりも、こまちさんのほうが強い!?」
こまち「うふふふふ」
かれん「…………」(かすかに頬を赤らめる)
もう、オレがコメントすることなんて何もありません……。 |
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