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●今週のフレプリ
第33話『美希とせつなのこわいもの!』
美希がオーディションを着る服を皆で選びに行こう!…という話でしたが、
祈里 → 近くの炭鉱で爆発事故。これにより坑内で作業中だったチワワ46匹が重体。
次々とアナホル病院に運び込まれます。
「チッ、緊急のオペが殺到しやがったわ、ごめんね、美希ちゃん」
ラブ → 謎のウイルスに感染したシフォンに噛まれゾンビ化。
Dr.タルトが懸命に事態収拾にあたっています。
「すんまへんけどベリーはん、今、ピーチはんらを元に戻すためのワクチンを作成中なんや」
とゆーわけで、美希&せつな、初めての二人っきり、そして……
「よう、どうした、買い物かぁ?」
「ああ。でももう済んだんだ。もう少し早けりゃアナタにも手伝ってもらえたのにな、服選び」
「わたしはまた心配しちまったぜ。服が選べなくて泣いてんじゃねえかってよ」
「……せつな。イースの頃から目障りだったのよ。いつもラブとイチャイチャして。結婚してもないクセに、すでに正妻気取りでいやがる!」
「わたしが仲間になる以前は、アナタがラブの正妻第一候補だったのにね、あははっ!」
「せつなぁぁぁっ!」
「『さん』をつけろよ、ブラコン女ッッ!!」
「死ねえええええっっ!!」
ダッダー…シーハー…ダッダー…シーハー…
『AKIRA』っぽく表現すると、今回はこんな感じのお話でした。
美希はせつなとの会話を弾ませようと努力するも、淡々と会話対応するだけの彼女に、ことごとく玉砕。会話が続きません。
「ワシはラブ以外のことには一切興味ないけんのぉ」という顔で澄まして、テレビやファッションには全く興味を示さないせつなにお手上げの美希。
服選びに関しても、美希が気に入った服に対して「いまいちね」と歯に衣を着せず、ハッキリ意見するせつな。そりゃあ美希も内心ムッときます。
「もう、あんさんとはやっとれんわ」
ついには美希のほうから、せつなと距離を取りはじめちゃいました…。
さて、美希には一つトラウマがあります。
かつて石造都市ルルイエにて目にしたおぞましき神、大いなるクトゥルフ。
美希は蛸を見ると、その存在を思い出してSAN値が急減してしまうのです。
折りしもタコ焼き屋を発見。
「ぎゃあああああっ、ク・リトル・リトルぅぅぅぅっっ!!」
「えっ、クリトリス?」
絶叫しながら走り去る美希を、せつなが追いかけます。
「あたしに勝てる?」(by美希)
「おもしれえっ!」(byせつな)
コーナーなら負けませんよ、せつなは。
…と、街の景色が一変! 水晶のようなツンツルリンの世界になってしまいます。
「きゃああああっ!」
「チェインジ! P・B・U!(プリキュア・ビートアップ!)」 耐磨耗性3倍です。
美希は逃げ込んだ先のビルで、せつなに背を向け、座り込んでブルブルと震えます。
「来ないで」
いつも完璧でいたい美希は、こんなカッコウの悪いところを見られたくない。
だったら見ない。
美希と背中合わせになるように、せつなもその場に座ります。
「ここにいたいの」
触れ合う背中から伝わってくるぬくもり。あまり会話の弾まないせつなですが、本当に伝えたい言葉なら、いつだって彼女は真剣に耳を傾けてくれます。
「蛸こわい」という美希の弱さを受け止め、自らの「こわいもの」を口にするせつな。
「わたしが一番こわいのは、あなたたちがいなくなること…」
その頃、食べるものがなくてハラペコの西さんは、美味しい匂いに惹かれるがままにたこ焼きやへ。
(いかん。この美味しさは危険すぎる。これを食べたらこの世界の人間どもが幸せになってしまう)
とゆーわけで、西さんスイッチオーバー。そして巨大タコナケワメーケ出現。
よりによって、美希と相性最悪の敵です。パニックになってしまい変身どころじゃありません。
震える手で自分のリンクルンをせつなへ差し出す美希。
「美希……?」
「あたしのリンクルンメモリとあなたのリンクルンメモリをベルトに装着すれば、きっと半分ベリーで半分パッションって感じの『半分こ怪人』に変身できるはずよ。」
「なにハーフボイルドな事言ってるのよ、美希」
「サイクロン…! ジョーカー…! そしてあたしは気絶」
どさっ。美希は勝手にその場に倒れ伏した。
仕方なく一人で特攻するキュアパッション。しかし、蛸さんの足は八本あるんだぜ!
攻撃の手数が多すぎて、一人じゃ捌(さば)ききれません。
だが……
「せつなを独(ひと)りにはさせない」
蛸の恐怖を乗り越えて、美希が戦場に立つ!
「あなたは独りぼっちなじゃない。独りぼっちにはならない。ピーチやパイン、それにあたしがいるから!」
嬉びの涙を浮かべてキュアパッションが、差し出されたキュアベリーの手を取る。その時、キュアベリーはあることに気付いた。
(よく見たら、パッションって<赤い>のよね。……うわああ、なんか<赤>って色、あたしの嫌いな蛸をイメージさせる……!)
キュアベリーは、バシッ!とキュアパッションの手を振り払った。
「あたしの手に触ってんじゃねえっ!」
「えええええ!?」
そして、キュアベリー&キュアパッションで共闘開始。
さらには全てのチワワをショッカー怪人に改造し終えたキュアパインと、タルトの作ったワクチンで人間に戻れたキュアピーチも参戦。
しかし、それでもプリキュアは四人。蛸さんの八本の足には数的に不利。
「ならば行け、我が手によりショッカーの兵士として生まれ変わったチワワどもよ!」
「イーッ!」
キュアパインの命令で、46匹にチワワが一斉にタコナケワメーケに襲いかかります。
「圧倒的じゃないか、我が軍は」(byパイン)
タコナケワメーケはチワワ軍団に食い殺されました。プリキュア側の完全勝利です。
ラスト、
美希の服選びのセンスに(ダメだコイツ……早く何とかしないと……)と感じていたせつなが、
ついに自分で美希のための服を選んじゃいました。
その服のカラーは、赤。せつなが大好きな色です。
……美希の選んだ服に難癖つけて首を横に振ってた理由って、もしかして自分の好みにあわなかったから? もしかして……。 |
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●今週のフレプリ
第32話『さようなら!タルトとシフォン!!』
スイーツ王国の長老から、タルトたちに帰還命令が下った。
四人のプリキュアを探す任務を無事完了したタルトには、この世界に残る理由がない。
「いや、待て、まだ四人見つかってないということにしたらどうだっ!?」
「フッ、さすがブッキー、悪知恵だけは働く女だぜ」
☆美希
「じゃあ、まだピーチが見つかっていないとか」
☆せつな
「実は四人目のプリキュアが偽者だったっていうのは? ほら、いかにも四人目って感じでテレビの前の良い子達を混乱させたミユキさんに全ての責任をかぶせて……」
☆祈里
「いっそのことタルトちゃんが死んじゃったってことにすれば、帰る必要はなくなるんじゃない?」
タルト戦死の報は、スイーツ王国のみならず近隣諸国を駆け巡った。
「タルトちゃん、これが新しい認識票よ。……貴様はもう自由だ、どこにも帰る必要は無い」
「タルトちゃん言うんはやめてーな、パインはん。そいつはとっくに死んだんや。
とゆーわけで、これからも皆さんよろしゅう。 ―― てなワケにもいかへんのや」
けっきょく、タルトはスイーツ王国へ帰還することを選びました。
えらく皆との別れを惜しみますが、
「ドラえもん」における<どこでもドア>的な移動手段・アカルンがある以上、会おうと思えばいつでも会えるわけで……。
タルトたちと一緒にやってきました、スイーツ王国。
実はタルトが王子様だったということが判明。第105王子、正式な名前は長すぎて自分でも良く憶え切れてない。
なによりも、アズキーナというフィアンセ持ち……ええっ!?
オイオイ、納得イカンですわ、それは。
ブッキー×タルトのフラグ立てまくっておいて、いまさらそれはないだろうって展開。
ここは気合でブッキー×タルト路線を貫き通してほしいところ。
おとん、オカンと再開するタルト。謁見距離が遠すぎて、その姿は全然見えませんが
せつなーアイ(視力4.5)によると、タルトはお母さん似らしいとのこと。
確か、第30話「タルト危機一髪!正体がばれちゃう!?」の時に、タルトにはへそが無いということが獣医によって確認されているので、
妖精さんたちの繁殖形態は胎生ではなく卵生とみてよろしいのでしょうか?
とまあ、細かいことは置いといて、
アズキーナの黒い策略が始動します。
(キュアパイン……卵も産めない哺乳類の分際でタルトさまに近づくとは……
クックック……シルコアマの森、そこが貴様の墓場だ……)
実は、アズキーナは大昔に封印された魔人を、密かに甦らせていたのです。
「魔人やっ!」(byタルト)
『ウーッス』(臼だけに)
節子、何甦らせてるんや、それ魔人ちゃう、ナケワメーケやッ!
アズキーナ、涙の告白。
「魔人が出れば、タルト様が祠に行くんを諦めると思たんどす」
いやいやいや、タルトが祠に行くのを諦めたとしても、
その後はこの魔人のせいでスイーツ王国に被害でまくるでしょうが!!
(もしかして、森から一切出ないニートタイプの魔人なのかもしれませんが)
新たなオモチャ登場、その名は『クローバーボックス』
どうやらプリキュアのパワーアップアイテムらしいです。
今までと違ってパソコンっぽいアイテムじゃないのね。 |
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●今週のフレプリ
第26話『4つのハート!私も踊りたい!!』
今週のお話は、せつな×ブッキーポップは笑わない。
お互いの呼び名が、
「祈里→ブッキー」「せつな→せつなちゃん」へとパワーアップでしたね。
感想書く時間もなくなったのですが、
ブッキーがどうしてサイズぴったりのジャージを作れたのか、
ちょっと疑問だったので考えてみた。
やっぱり、せつなに気付かれないよう採寸したんだろうなぁと思います。
(↓)
何の防犯対策もしてない掃き出し窓の鍵をベランダ側から開けるのは、祈里にとって難しくは無かった。
(ふふっ、あいかわらずラブちゃんの家は忍び込みやすいわ)
靴を脱いで、するり、と音も無く部屋の中へ侵入する。
せつなの穏やかな寝息が聞こえてくる。祈里が声に出さず、くすり……と心の中で優しく微笑して、吐き出し窓をスルスルと静かに閉じた。
この手の行為は、今回で三回目。過去二回やったことがある。最初はラブの部屋、二回目は美希の部屋。その目的は全て同じ。
ポケットから出したハンカチには、あらかじめ薬品が染みこませてあった。それをそっとせつなの鼻と口にあてがった。
「んっ…」
一瞬だけ、寝苦しそうな声を上げた。だが、すぐに安らかな寝息を取り戻した。……さっきよりも、ずっと穏やかだった。
「……副作用とか心配ないよ、せつなさん。これは人を気持ちよく眠らせちゃうだけのお薬だから」
せつなの寝顔へ、祈里がささやきかけた。これで、せつなが朝まで起きることはない。
祈里の指が優しい動きで、せつなの額にかかる髪を掃(はら)った。その白いおでこへ、ちゅっ、と軽くキス。
「もしかしたら不要かもしれないけど、でも、一応採寸だけはさせといて」
もし彼女にその気があるのならば、ラブや美希、そして自分と一緒にダンスを踊ってくれるのならば、せつな専用のジャージを贈ってあげたい。
ラブや美希の時と同じように、サイズぴったりのものを。
「……って、いっけな〜い。わたしったら採寸道具また忘れちゃったぁ」
祈里がわざとらしい笑顔を浮かべ、可愛らしく自分のこめかみを、軽く握ったコブシで、こつんっ、と叩いた。これと全く一緒のセリフを過去二回言った事があった。
「仕方ないわ。こうなったらせつなさんの体格を記憶して帰るしかないわね。……ラブちゃんや美希ちゃんの時みたいに、わたしのカラダに直接憶えこませて」
故意犯。いつもと変わらぬ微笑を崩さず、祈里が掛け布団を大きくめくった。
祈里の手が、せつなのパジャマにかかった。……上半身をハダカにされても、せつなの安らかな寝息は変わらなかった。パジャマの下を脱がされ、ショーツをひざまでずらされても。
(ふふっ、ちゃ〜んと生えてる生えてる♪)
何が可笑しいのか、せつなの股間にうっすらと繁った陰毛を見て、心の中で楽しげな声を上げた。
「はーいっ、せつなさん、すっぽんぽんだよ〜♪」
せつなの細い足首から、ショーツが抜き取られた。一糸纏わぬ姿でベッドの横たわる白い裸身は、それでも安らかな眠りの中で夢を見ていた。
(ふふふっ、せつなさんたら、やわらかそうな胸)
祈里の手が、寝息に合わせて穏やかな上下を繰り返す胸へと伸びた。初雪のように無垢な白さに包まれた、やわらかな乳房。小ぶりだが、カタチは良い。思春期の少女の相応しいサイズだった。
祈里の手が、それを優しく揉みしだいた。せつなが「んっっ…」と反応するが、眠りから覚める気配はない。
せつなの乳房は、ミルククリームを『たぷんっ』と一杯詰めたような軟らかさと、瑞々しい青い果実の弾力が同居していた。祈里の手が、左右二つの乳房を交互にこね回して、それをしっかりと記憶。
(でも、手だけの記憶じゃ心許ないのよね。やっぱり完全を期すためにも、全身で……)
せつなの乳房から名残惜しそうに手を離して、祈里が服を脱いでゆく。もちろん、下着もだ。他人の部屋で全裸になるのは、密かにイケナイ興奮を覚えた。
「それじゃあ、ちょっとお邪魔しま〜す」
祈里がせつなのベッドに入り、彼女と裸身を重ね合わせた。全身で感じる、新しく仲間になった少女のやわらかさ。
(この夜のせつなさんを、わたしが全部記憶してあげるね)
せつなの背に両腕をまわし、ギュッと抱き寄せる。
「…ん゛っ」
寝苦しそうな声がせつなの唇から洩れた。それを祈里が静かに塞ぐ。自分の唇で。ラブや美希と同じく、せつなもまた、やわらかくて美味しい唇だった。
「ンッ♪」と鼻にかかった幸せそうなうめきを祈里が洩らした。
(大丈夫だよ、これは"お友達としてのキス"だから。眠ってるラブちゃんや美希ちゃんにも、ちゃんとしてあげたんだよ)
恋人同士のキスとは違うから安心してね、と心の中で付け加えて、ゆっくりとせつなの唇を愉しむ。その間にも、祈里の両手がせつなの背中を思う存分這い回って、その白い皮膚の感触を記憶してゆく。
(せつなさんの肌、スベスベ〜)
ぷはっ、と離れた唇が「うらやましいなぁ」と呟く。今夜限りというのがもったいないほど。せっかくだから、これからもちょくちょくとお邪魔させてもらおうかと思った。
(そうなったら、もっと色々なことをせつなさんにしてあげられるね)
祈里の両手が、せつなの背中を這い下りてゆく。
ほっそりとした腰のくびれ。
「……ステキ」
ささやく祈里の唇が、せつなの耳の縁側を這う。はむっと咥えられて、せつなが微かなシワを眉間に刻んだ。
「せつなさん、安産型だね」
腰のくびれのさらに下、可愛らしい桃みたいな丸みを帯びた臀部を、祈里の両手が撫で回していた。さわさわ、さわさわと白い肉付きを愉しむ手付き。
「やわらかくて美味しそう。……そうだ、ちょっとゴメンね」
少し身体を離して、せつなをうつ伏せに寝かせた。搗(つ)き立てのお餅みたいに軟らかそうな尻肉。せつなの綺麗な両足をまたぐ四つん這いの姿勢から、祈里がそれを見下ろした。
「……せつなさん、本当にちょっとだけゴメンね」
もう一度心から謝って、せつなの尻肉に顔を近づけた。ニ三度、その軟らかな脂肪の肉心地を頬擦りで愉しんでから、唇を這わせてキス。『ちゅ〜っ』と音が鳴った。
次に舌を這わせて、舐めて味わう。軟らかな尻肉を包む皮膚は、汗の味がした。どうやら少し寝汗をかいているらしい。
(やだっ、大変っ! 汗かいたままだと寝冷えしちゃうかも!)
これは一大事だと思った。採寸が終了したら、彼女の全身を隅々まで舐めて汗を拭ってやる必要がある。……が、その前にまず済ませておきたいことがあった。
かぷっ。
甘噛み。―― ではすまなかった。せつなの尻肉に、祈里の上下の歯が静かに食い込んだ。
「ううっ!」
せつなが眠りながらうめく。
「……痛かった?」
祈里が顔を上げた。せつなの尻肉には、くっきりと歯型がついていた。
「でも、いくら痛くても起きられないんだよね、お薬のせいで」
祈里がまた噛んだ。噛んで味わう、軟らかな尻肉の感触がたまらない。相手は眠っていて抵抗できないから、やりたい放題だ。
尻の丸みに、新たな歯形を刻まれるたび、せつなが「あぁ…」「うっ」と声を上げた。静かな部屋に、その声が艶っぽく響く。
(今日はこれくらいでガマンしとこうかな。……採寸もしなきゃいけないし)
祈里がようやくせつなの尻から顔を離した。せつなの寝息は、すっかり熱を帯びていた。どうやら、あまり夢見が良くないらしい。
再び二つの裸体が折り重なった。うつ伏せになったせつなの背に押し付けられた、小ぶりな双乳。それが押し潰されるほどに強く完全密着。
(せつなさんの体温、上がってきている……)
祈里の両手がせつなの両脇からもぐりこんで、二人分の体重でやわらかに潰れた乳房をいらった。……といっても、ベッドとせつなのカラダに挟まれて、あまり派手な動きは出来ない。
せいぜい、両方の乳首をいやらしくこねまわすくらいで精一杯だった。
「ひっ…ううっ……」
せつながうつ伏せで悶える。まだ性の悦びも知らぬ敏感な胸先の突起が、淫らな指使いで否応なく充血させられてゆく。最初のクニクニとした感触から、コリコリという硬さへ。
祈里の指に弄ばれて、乳首の感度がさらに高まったようだ。
「はっ…ああっ…いやっ……ラブ…だめ……ああぁ」
寝言交じりに洩れる喘ぎ。横を向いたせつなの寝顔が、切ない色を刷(は)いた。
(んっ? ラブちゃん……?)
一瞬だけ指を止めた祈里が思い出した。
(そういえば、美希ちゃんも乳首いじられて、何度もラブちゃんの名前呼んだっけ。うふふっ、ラブちゃんたら、みんなにモテモテ)
一番大好きな親友が皆から愛されているのを、祈里は素直に嬉しいと感じた。せつなの乳首をねちっこい指使いで責めながら、何度も彼女にラブの名前を呼ばせた。
「ラブ…やっ……はぁんッ! あっ…ラブっ……ラブぅ……」
「せつなさん、かわいい……」
耳たぶを『ぢゅぅぅぅっ!』とキスしてやる。祈里は、可愛い子は分け隔てなく大好きなのだ。
(せつなさんがラブちゃんを大好きなのはわかったわ。……でも、今夜だけはわたしと一番の仲良しになって。今夜だけだから、いいでしょ、……せつな)
呼吸を乱して、苦悶と興奮の入り混じった表情で喘ぐ彼女の寝顔へ、祈里が優しい眼差しをこぼした。「さん」も「ちゃん」もつけない。せつな、と呼び捨てにする。
乳首を淫らな責め苦から解放した両手が、もぞもぞと、やや汗ばんできた裸身を這い下りてゆく。
「んっ…んっ!」
すべらかなお腹を通過する際、くすぐったかったのか、せつなが大きく身をよじった。その仕草が可愛くて、こしょこしょとおへそをいじめてやる。
「はぁんっ!」
可愛らしい声でせつなが鳴いた。祈里がクスクスと楽しげに笑う。
「せつな、お願いがあるの……」
祈里がもじもじと裸身をせつなの背後に擦り付けながら、興奮の色に染まった声音でささやく。
「わたしは今夜、せつなのカラダ全てを記憶してあげるから、せつなもたった一つだけ記憶してほしいの」
そう言っているうちに、手の平が彼女の腰の下へ滑り込んだ。わずかに湿り気を吸った陰毛の感触。その下へ指を伸ばした。
指に伝わる熱いぬめりの感触……半分は汗、もう半分は彼女のここから分泌されたモノ。
「熱いよ、せつなのここ……」
処女の割れ目を、祈里の指が上下してさする。
「ううぅ……」
せつながびくっ!と痙攣して、カラダを丸めようとする。祈里の指が、なめらかに秘所を嬲って、いやらしい蜜のさらに溢れさせる。
「ほら、もっと感じて、せつな。……せつなに憶えてほしいのは、この指の感触。これだけ」
くちゅっ。
部屋に音が響いた。祈里の指の動きがテンポを上げる。手馴れた指使いでクリトリスを探り当て、包皮の上からクニクニと刺激してやる。
「くううぅっ!? や、だめっ! ラブぅぅ……」
せつながベッドの上で激しくもがいた。でも、祈里が逃がさない。
(ふふふ、ラブちゃんはもっと激しく暴れたっけ。美希ちゃんは眠りながら泣いちゃったけど……)
せつなの眠りながらの抵抗もむなしく、処女の部分が祈里の指に犯されてゆく。
「ひいい……あはぁっ!」
びくっ、びくんっ!
せつなの裸身が汗を噴いて痙攣する。でも、まだ絶頂には達していない。
「ほら、せつな、もっと……もっとここをいじめてあげるから、わたしの指を憶えて。せつなの大事な部分を初めていじめたこの指を憶えてっ!」
くちゅくちゅくちゅくちゅっっ……!
淫らな蜜をかき回す、いやらしく濡れそぼった音。せつながキュッと股を閉じようとするのを無理矢理こじ開けて、ヌメヌメとした秘所の割れ目を浅く指先でえぐる。
「…ひいっ!」
ビクッ!
せつなのカラダが強張った。祈里の指が膣口をクチュクチュと刺激している。
「せつなのいやらしいお汁で、ベッドがべちょべちょになっちゃうよぉ」
ハァハァと祈里が興奮の吐息を、せつなの耳たぶに熱くこぼした。せつなが達するまで、何時間でも延々といじめてやるつもりだった。
……けれど、せつなももう限界だった。
初めて味わう過敏な快楽を、一番敏感な部分で感じ続けた彼女の全身の神経に電気が走った。
「 ―― あ゛あ゛ぁぁっ!!?」
絶頂という名の感電が眠れる少女の裸体を貫いた。
ビクンッッ!!という激しい痙攣の末に、ぐったりとなった彼女のカラダを背後から強く抱き締めて、祈里も法悦の境地に到ったような表情で両目を閉じた。
「……せつな、憶えてくれた? わたしの指……」
ほんの少しだけ休憩。せつなにぴったりのジャージを作ってやるためにも、残りの採寸をすませないといけないし、そうそう、彼女が寝冷えして風邪を引かないよう、体中の汗を舐めとってやらねばならない。
(ふうっ、今夜は忙しくて寝る暇も無さそうね……)
(END) |
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●今週のフレプリ
第24話『せつなの苦悩 私は仲間にはなれない!』
白いクローバーの花が一面に咲いていた。涼やかな風が吹き、背後をあどけない母子の会話が通り過ぎてゆく。
せつなは、その場所に座り込んでいた。
帰る場所も、これから行く当てもない。彼女にとって、そこが終着駅だった。
「こんにちは」
せつなの知らない声だった。当たり障りの無い挨拶、その一言だけで、せつなは直感的に警戒を抱いた。
「……あなた、誰?」
せつなが立ち上がり、声の主である若い男をにらみつけた。男は、掴み所のない笑みでそれを受け流す。
「簡単に自己紹介すると、ボクは海東。……通りすがりの、泥棒さんってトコかな」
せつなが海東の手にしているものを凝視した。自分の……リンクルン!
「いつの間にっ!?」
「この世界にある<インフィニティ>っていう凄いお宝が狙いだったんだけど、これも随分なお宝じゃないか。ついでに貰っておくよ」
海東はくるりと背を翻して逃げ始めた。
「待ちなさいっ!」
クローバータウンへと逃げてゆく背を追って、せつなが走り出した。
その頃の桃園家。
ラブたちは、消息を絶ったせつなを心配していた。
「せつなが行きそうな所、捜してみよう!」
こうしてラブたちの、九つの世界を回る旅が始まった……。
On the road 旅に出る理由は 世界が滅びる未来変えるたーめーっ♪(唄:五條真由美)
「せつなーっ」
「せつなーッ」
「せつなさーんっ」
……祈里が肩を落としてつぶやいた。
「この響鬼の世界にもいないのかしら……」
その時、三人の背後で魔化魍から逃げ回っていたタルトが木に激突。その衝撃で木の上から、ドン!とタペストリーが落ちてきた。
「美希ちゃん、ブッキー、この絵を見て……!」
「ラブがレストランで、せつなを両親に紹介している……、まさか次の世界はっ!」
「いよいよラブちゃんがせつなさんと結婚する世界か……、フッ、面白い」
……その様子を、遠くから木の陰に隠れて窺っていたミユキが邪悪な笑みを洩らした。
「ククク……、わたしから四人目の座を奪った悪魔パッションめ、次の世界こそ貴様の墓場だっ。ハッハッハ……」
ラビリンスの世界を回想する。生まれてきてから死ぬまでの間、人々はまるで機械の歯車のように、国家に忠誠を尽くす。ただそれだけが許されていた。
総統メビウスによって統制される世界に、それ以外の生き方は存在しなかった。
けれど、この世界には笑顔があった。最初はあんなにも神経をいらつかせ、不愉快で仕方なかったものが、今では何よりも大切で守りたいものに思える。
それは、せつなにとって光だった。
(でも、私は『光』にはなれない。……数々の悪事に手を染め、人々を不幸にした)
赤く、気高く澄んだ輝き。せつなをキュアパッションへと導いた光。
クローバータウン・ストリートの空を染める夕焼けが、初めてキュアパッションに変身した時のことを思い出させた。
その空の下に海東がいた。
(この男を追いかけて、一体どうしようというの? リンクルンを取り戻してどうしようというの、私は? プリキュアになる資格なんてないというのに……)
うなだれて立ち尽くすせつな。それを見つめる海東の表情からは、先程の笑みが削げ落ちていた。
「返すよ」
近づいてきた海東が強引にせつなの手に彼女のリンクルンを握らせ、そこでようやくせつなが「えっ?」という戸惑いの表情を浮かべた。
「割に合わないんだよ。このお宝を奪ったせいで、もっと大きなお宝が消えちゃうなんて」
「もっと大きなお宝……? インフィニティのこと?」
訊ねるせつなに海東が微笑みかけ、右手で銃のカタチを作って、彼女の顔を軽く打ち抜く仕草。
「私がインフィニティだとでも言うの?」
「……もっと大きなお宝の意味、きっとすぐにわかるよ」
その言葉と、全く意味の分からないせつなを残して、海東は人ごみに消えていった。
「イースがプリキュアなら、ナケワメーケを倒しに来るはず……!」
ウエスターがスイッチオーバーする。
「それとも目を覚まし、一緒に不幸を集めるか……!」
今回のウエスターは本気の悪役モードです。
ベルタワーナケワメーケ。ビル並みの巨体に、強力なベルミサイル連射。さらにベルロケットの推進力で飛行、上空からの爆撃。
都市殲滅タイプの兵器じゃん。
閃光で焼かれてゆく人々。守りたいものが次々に失われてゆく。ラブとの思い出の街が死都と化してゆく。
現場に駆けつけたせつなは、守るために闘う事を決意する。
幸せを奪う権利なんて、誰にも無い ――― 。
「チェインジ・プリキュアビートアップ!!」
水面に飛び込み、舞うように水の中を駆け巡る派手なバンクです。
たった一つの命を捨てて 生まれ変わった不死身の体
ナケワメーケを叩いて砕く パショーンがやらねば誰がやる……!!
「真っ赤なハートは、敵の返り血! 熟れたてフレッシュ・キュアパッション!」
ウエスターの猛撃をさばき、
「私はもうイースじゃない! キュアパッションよ!」と宣言する。乙女の覚悟を拳に乗せて、ウエスターをぶっ飛ばす!
「どうやら、この世界に仮面ライダーは必要ないみたいだね」
圧倒的なプリキュアのパワーを目(ま)の当たりにした海東が、抜こうとしていたディエンドライバーを、懐にしまい直した。
キュアパッションの快進撃は止まらない。
ケータッチを操作。全てのプリキュアのパワーが彼女へと宿る!
『ブラック』『ホワイト』『ルミナス』『ブルーム』『イーグレット』
『ドリーム』『ルージュ』『レモネード』『ミント』『アクア』『ローズ』
『ピーチ』『ベリー』『パイン』
14柱の位牌がキュアパッションの身体に張り付く。
「えぇーッ!? みんな死んでるっ!」
デレッデデレッデデンデン♪ キュアパッションは呪われてしまった……。
「それでも……私、せいいっぱい頑張るわ!」
アカルンをリンクルンの穴にねじ込み、グリグリひねると、聖なる楽器が飛び出してきた。
「歌えっ、幸せの平家物語! パッション琵琶!」
吹き荒れる祇園精舎の鐘の声! 『プリキュア・ハピネスハリケーン』が炸裂!
「シュワシュワァァァァァ〜〜〜〜〜〜…………」
諸行無常の響きと共に、プリキュアたちの亡霊が次々と成仏してゆく!
形勢不利と見て、ウエスターは撤退した。
帰り道で、せつなは桃園一家と合流した。
「あ…あのさ、もし良かったら、このままウチにおいでよ」(byラブ)
「そうだ、住む所を捜しているのなら、ウチにくるといい」(by父)
「ラブから話は聞いているわ」(by母)
ラブはともかく、なんというお父さんお母さん。詳細な事情を知りもせずに、ただラブの言葉を信じて、あっさりせつなを受け入れるとは。
クローバータウンの住人は、おおらかすぎます。
「私は幸せになってはいけない気がするんです……」
そのせつなの言葉に、ラブの母は優しく首を横に振り、
「ひとつひとつ、やり直していけばいいのよ」
許しましたっっ!
なんつーか、偉大すぎますよ、クローバータウンの住人たちは。
あんまりにも幸せすぎて、せつなの目から溢れる涙が止まりません。
「ゆーごはーんっ♪ ゆーごはーんっ♪ みんなでおうちでゆーごはーんっ♪」
能天気にはしゃぐラブに続いて、
「みんなでおうちでゆーごはーん……」とせつなも口ずさみます。
幸せに戸惑いながらも、優しい微笑がせつなの顔に広がった。
その笑顔を遠くから見つめる者たちがいた。
「どうした海東、奪わなくていいのか? お宝なんだろ」
「とりあえず預けておくさ、彼女たちに」
「オマエにとって、この世界最大のお宝であるインフィニティよりも価値ある笑顔か……」
門矢士がカメラをかまえ、駆けてゆく少女たちの笑顔にフォーカスを合わせる。
海東は、すでに興味を無くしたみたいに背を向けて、その場から立ち去るところだった。 |
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●今週のフレプリ
第23話『イースの最期! キュアパッション誕生!』
ラブはベッドの上から動けなかった。……眠っているわけではない。
前の日の夜から、ずっとこの調子だった。
美希が祈里を連れて桃園家に乗り込んできた。ラブの事を思うがゆえに表情は厳しい。
愛想良く出迎えたラブの母に対して、礼儀正しくする余裕も無い。
ラブの部屋の前には、締め出されたタルトとシフォンの姿があった。
「ええとこ来てくれたでぇ。なんや、ピーチはん、一人で冒険したい言うて、ワイら入れてくれへんのやぁ」
美希が軽く溜め息をついて、「ラブ、入るわよ」とノックもせずにドアを開けた。
ベッドに仰向けになり、昨日発売されたばかりのドラクエ9にどっぷりハマってるラブへ、美希がきつい言葉を投げかける。
「ラブ、セーブが一つしか出来ないってことは、DS用のバックアップツールがいるはず。買いに行くわよ、万が一、セーブデータが消えた時のためにも」
しかし、ラブはベッドに寝そべったままドラクエをやめようとしない。
「ラブ、起きて。……起きなさいッッ!」
ようやく視線だけを向けてきたラブへ、美希が語気を荒げて続けた。
「ドラクエが面白くてハマるのは解るけど、あたしたちはプリキュアよ、しっかりしてよっ!」
「…………」
「ラブ、ねえ、聞いて。ゲームは一日一時間なの。徹夜でゲームしたら、目が悪くなるのよ」
思わず祈里が「美希ちゃん!」と止めに入る。さすがに自分でも言い過ぎだと思ったのか、美希がバツの悪そうな表情になる。
「何言ってるの、美希たん…」
ラブの声からは、最初、完全に抑揚が失せていた。だが、感情の激しい揺れ動きが徐々に声に現れてくる。
「なんでそんなこと……ドラクエをやめろだなんて……なんで……なんでそんなヒドイこと言うのっっ!!」
感情的に叫んだラブが、泣きながらベッドから立ち上がった。
「ごめんっ、ラブ、……でも、そうでも言わないとラブは……。だから、あたしは心を鬼にして……!」
「もういいっ!」
家を飛び出したラブを、美希が走って追う。例え憎まれようと、愛する人を放ってはおけない。さすがかつての第一正妻候補です。
(ストーリー、ちょっと中略……)
ラブはひた走っていた。カヲルちゃんから受けたアドバイスによって悩みも迷いも吹っ切れていた。
(さっきは怒鳴っちゃってゴメン、美希たん。わたしも心を鬼にするよ……!)
そして邂逅するラブとせつな。
「せつな」
「お前を探しに行くところだった。わざわざ現れるとは、手間が省ける」
「気が合うね。あたしもせつなに会いに行こうとしていたとこだよ」
今日こそ決着を……!!
せつながスイッチオーバーするが、ラブは静かにDSを取り出すだけだった。
「せつな、知ってる? 今度のドラクエはワイアレス通信で一緒に遊べるんだよ」
ラブの心は鬼と化していた。ドラクエの鬼と化していた。
もはやドラクエ以外の全てが眼中に無し。
だが、マルチプレイを誘いかけるラブを、イースは一蹴する。
「わたしはワンダースワンしか持っていない!」
「ええっ!?」
ラブ、誤算!!!!!!
動揺したラブは、一方的にイースに攻撃される。
タルト指令が感情の無い声で語りかけた。
「なんでや、ピーチはん? なんで変身して反撃せえへんのや?」
「嫌だよ、ドラクエやりたいだけなのに、せつなと闘うなんて出来るわけないよっ!」
「ええんか? 死ぬで?」
「死んだっていいよッ、せつなの心の中で生きていくからッ! せつなの心の中でドラクエやり続けるからいいよッ!」
「…………」
黙考。タルト指令が決断し、美希と祈里に指示を出す
「ダミーピックルンを使うんや」
「えっ、でも、ダミーピックルンは中国製の粗悪なまがい物で……」
「今のピーチはんよりマシや。……やれ」
突然視界が暗く閉ざされた。身体の感覚が切り離され、意識だけが暗闇に残される。
『なに、なにをしたのっ?』
そのラブの声は誰にも届かない。その代わり、凛と張り上げた自分の声が聞こえてきた。
「我が名はピーチ! 中華民国元首・蒋介石様がしもべ!」
空中で激しく拳同士が交錯する。鋭く放った蹴りが頬をかすめる。
何者も立ち入る事の出来ない、二人だけの決戦。
美希と祈里も変身して参戦しようとしたが、他ならぬピーチに止められてしまうのだった。
「待つアル! ここはあたしに任せるアル! お願い、二人は手を出さないでアル」
天が緊張に耐え切れなくなったか、それとも二人の宿命を嘆いたのか、雨が静かに降り始めた。ピーチとイースの身体を濡らしてゆく。
イースが先に出た。鋭い加速から突き出される必殺打。吹き飛ばされたピーチが後方の木の幹に着地。それを蹴って攻勢に出る。
刃のように風を切る二段回し蹴り。イースが見切ってかわす。だが、蹴りの回転から派生した高速のヒジ打ちをガードの上から食らう。その威力の重さに軽く吹き飛ぶ。
「こんなはずじゃなかった……」
イースは望んでいなかった。ラビリンス国家に忠誠を誓いつつも、心の奥で悲しんでいた。排除すべき対象であるプリキュア……桃園ラブとの戦いを。
「こんなはずじゃなかった!」
二人の拳がぶつかり合う。その余波で、雨が渦を巻く。そのまま激しい乱激戦へともつれ込んだ。
「お前といると、わたしの中の何かがおかしくなってゆく……っ」
ひとつひとつの攻撃に込められたラブの想い。それがイース ―― せつなの心をこじ開けてゆく。
「お前といると、わたしがわたしでなくなってゆく」
心がひび割れてゆくような声音で重ねられるイース ―― せつなの言葉。
「初めて逢ったあの日、幸せが訪れるなどとデタラメな占いを真に受けては喜び、
その後も、ささいな事で幸せを手に入れたと言っては、はしゃぎ……、
罠にかけようとしているのに、微塵も疑う素振りも見せず、
いつもいつもバカみたいに笑ってる、そんなお前が……お前がぁぁぁっっ!」
気迫のオーラをまとい、イース ―― せつなが特攻する。ラブが真正面から受けて立つ。
「うらやましいと思ったァァァ ――― ッッッ!!!」
激突。
全ての想いを凝縮させた拳同士が、雷鳴の如く轟きを上げてぶつかりあった。
空中に光が弾け、そして二人の少女が力なく落下する。
……互角だった。
降りしきる雨が、戦いで熱くなった少女たちの身体を冷ましてゆく。
「うらやましいと……思ったんだ」
「そっか、ヨカタアル、やっぱりイースじゃないアル、せつなだったアルね」
せつなの心は清々しかった。
たとえ拳同士をぶつけ合う対話でも、お互いの心が通じ合ったのだから。
そんなせつなのすぐ傍に、小さな幸せがあった。
四葉のクローバー。
せつなが見つけた<幸せのもと>を、ラブの手が優しく採って、手渡そうとする。
まるで、あの時のように……。
「さっ、幸せをつかみとるアル」
だが……
―― タイムリミット・オーバー
突然せつなの身体が前のめりに倒れる。心臓が停止していた。
死体を回収しに現れたサウラーとウエスターに説明されても、ラブは現実を受け入れられない。
「ねえ、起きるアル、起きるアルよ、せつな……せつなぁぁっ!」
ただ一人、シフォンだけが冷静だった。全ては死海文書に記されていたシナリオ通り。
「プリプぅぅっ!(訳:今こそリリスとの契約を果たす時!)」
月から飛来した第四のピックルン・アナルンによるロンギヌス・スピアアタック!!
天からの一撃は、超加速でせつなのアナルへと吸い込まれた!
せつなの尻がまばゆい光の大爆発を起こした。その衝撃でラブたちが吹き飛ばされる。
(……なにこれ……えっ? お尻の穴でサードインパクトォォォォォッッッ!!?)
薄れゆくせつなの意識が急激に呼び戻された。
意識の中で、せつなとアナルンが出会う。
アナルンは、今までせつなのアナルを取り巻く悪い力に邪魔されて近づけなかったのだ。しかし、ラブとの戦いで全てを吐き出した今こそ、
「あなたが四人目のプリキュア」
アナルがパッションする激しい快感と共に、ピックルンの持つ聖なる力が身体にしみ渡ってゆく。
天を覆う雲が晴れて、四人目の戦士・キュアパッションが聖誕。
せつなはプリキュアとなり、完全にラビリンスと袂(たもと)を分かった。
しかし、歓迎するラブからも背を向ける。
「ラブ、わたしを好きだというのなら、まずその二人との関係を清算してからにして……」
呆然とするラブ、そして美希と祈里。
再び漂流し始めたラブとせつなの想いの行方は ―― 。
次回、『せつなの苦悩 同性同士は結婚できない!』 |
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