2011・2月−2012・1月までの日記っぽいも


2011年05月15日

●今週のスイプリ
第14話『アワワワ〜!ミューズ対ミューズ、本物はどっちニャ?』


奏さんは朝っぱらから暴走してるなぁ。

 


「響っ、わたし、キュアミューズの正体がわかったわ!
王子先輩よ!


「あははっ、それは無理があるって。だって声優さんが男の人だから、
明堂院いつきの時みたいに、実は男装した女子ってオチも使えないし…」


「じゃあ、わたし、王子先輩のチンコ切り取ってくる。それで解決ね


廊下で妄想一人芝居する彼女もかわいかったですが、
何といっても屋上に現れたスイーツ姫こと東山聖歌。
「あらあら、まあまあ」と、おっとり微笑んで登場。

「放送を聴いて、面白そうだから見にきちゃった」

普段から、響・奏の百合っぷりを観察するのが趣味という彼女。
響の乱入放送で、この二人に「ミューズ」なる女の子が絡んでくると聞いては、
ジッとなんかしてられません。
わざわざ手作りスイーツ持参で見物にやってくるあたり、
彼女の気合の入れようが分かるというもの。

ちなみに、奏の「なーんだ、先輩だったらよかったのに」というつぶやきは
ばっちし聖歌先輩の耳に届いてしまいました。
 (あらあら、南野さんたらわたしがいいのね

響がいなかったら、今ごろ奏はお持ち帰りされて、
聖歌先輩の気合のレシピを全身で味わっていたかもしれません。


「ちょっと響、食べすぎっ!」
むうっとした表情になる奏の心境は、以下の@とA、どちらでしょうか?

@ 自分が作ったスイーツ以外に、響が心奪われる様子が面白くなかった。
A あこがれの先輩が作ったお菓子をバクバク食べちゃう響に思わず嫉妬。


聖歌先輩は、キュアミューズについて
「でも、いつかその時が来たら、彼女も名乗り出てくれるはずよ」
と、穏やかな口調で宣言します。

響の「その時が来たら…」とつぶやきに被せて「ウフフフフ…」と楽しげに笑う聖歌先輩。

 (あなたたちが3Pも可能になった時よ)

たぶん、その時の聖歌先輩がこんな事(↑)を考えていたに違いない。

2011年05月08日

●先々週のスイスイ
第11話『ギョギョギョ!謎のプリキュア現るニャ!』

「やったーーっ!」と公衆の面前で堂々と響に抱きつく奏。
響と一緒なら、もう何も怖くない。
カバンから抱き合う二人を見上げ、
「二人のハーモニー……楽しみだニャ♪」と期待するハミィ。
抱き合う以上の何を楽しみにしているというのでしょうか、この猫は?

「さっきウチに電話したから。今夜は響とピアノの練習するって」

奏のお泊まり宣言。
翌日の二人の発言によると、
「だーって、奏が朝までピアノの特訓するからぁっ」
「練習やめようとしなかったのは響のほうじゃない!」


「ちょっと待て。おまえら、本当にピアノの練習をしてたのか?」


「や…やだなぁ、何を言ってるんですか、メフィストさん」


「ピアノを使わずに、お互いのカラダを弾いて練習してたとか?」


「ちょ…ちょっとアフロディテさんまで……変なこと言わないでくださいよ〜〜」



「…で、ハミィ。本当はどうだったの?」
「お互いの指で、朝までずーーっとハモってたニャ」
「そこのところ、もっと詳しく」


●先週のスイスイ
第12話『リンリーン♪キュアミューズのこと教えて!』

近所の猫のコミュニティに属しているセイレーンに
ほんわりと萌えた。


今週のスイスイ
第13話『ムムム〜ン!セイレーンとハミィの秘密ニャ♪.』

リーダーの座を追われたセイレーンは荷物をまとめて家出。
人間サイズの歯ブラシとコップがかわいい。

 『フォン゛……フォン゛……』(効果音)

音楽の暗黒面に捕らわれたセイレーンが、ライトセーバーで襲いかかります。

かつて最高のジェダイになるはずだったセイレーンは、
弟子であるハミィが、秘めたる才能を開花させた姿に嫉妬して
ダース・メフィストの元に走ってしまったのでした。

「もしも音符をぜーんぶ集めたら、
セイレーンも一緒に『幸福(しあわせ)のメロディ』を歌ってほしいニャ」
「わたしも一緒に?」
「それがハミィの夢ニャ」
「ハミィ…」
「セイレーン…」

しかし、ハミィのプロポーズで誤解は解けた。


「さっそく婚姻届の用紙をもらってきたわ」
「結婚するニャ♪」


「チッ、奴らに先を越されちまったぜ。……どうする、奏?」
「あせるな、響よ。それよりも新鮮な肉球にさわりたい。猫の前足を狩りに行こうぜ」
「一人で行け」

2011年04月17日

●前々回のスイプリ
第8話『チャララーン! セイレーンのニセ親友大作戦ニャ!』

響と奏の関係が一段落した事で、
ここからはセイレーンがどんどん絡んできます。

冒頭から、響が必要としているものを当たり前のごとく用意している奏の嫁っぷりが炸裂。
しかし、セイレーンが化けた「北条サクラ」が親友の座を奪いにかかります。
(やったーっ! 本当に親友できたーーーっ!)
一時的に親友の座を奪い取ったセイレーンは、
しかし響に心を奪われてしまいました。

柔道戦では、響の負傷を心配して棄権を勧めるセイレーンと、
響のため用意していたシュシュをもう一度手渡して、「間柄の深み」を見せつけた奏。

ラストは、作文発表という場を借りて
教室で響が大告白。


●前回のスイプリ
第9話『ハニャニャ?奏に足りないものって何ニャ?』

肉球教徒、南野奏の朝は早い。

 「肉球神さまに、猫の前足を捧げねば……」
 「むむっ、猫発見!」
 「ヤバイっ! 見つかった!」
 「逃がさないわ! 待ちなさーいっ!」


「コラーッ、奏! 猫を襲っちゃ駄目って何度言えば分かるの!?」
「…ハッ? 何言ってんだ、テメェ」


ベルティエを出せず足手まといになっていると思い込んでいるリズムにメロディが言い聞かせます。


「リズムがわたしで、わたしがリズムくらい一緒ってこと!」

「それって、つまりわたしがオナニーしてイッたら、わたしの指使いが響をイカせたということに!?」
 「いや、それは違う……」

ジョギングシーンの前、奏が北条家を訪れた時は制服姿だったのに、
ラストの連弾のシーンでは私服になってる。
いったん家に戻ったらしい。
汗を吸った下着も、もちろん取り替えているだろう。

(せっかくだから、とっておきの勝負下着にチェンジしてきたわ!)
「……?」

セイレーンはトリオザマイナーに向かって
「あんたたちと親友になるのは無理」と宣言。亀裂を深めます。


●今週のスイプリ
第10話『ウッホッホ〜!!響先生、幼稚園で大奮闘ニャ♪』

ピアノの連弾で、今や響と奏のハーモニーは最高潮。
しかし…………。

「もうベルティエも使えるし、ピアノの練習は必要ないかもね」

 「えっ…、何だって?」

奏のピアノ終了宣言に、アンクはショック死。

 「うわああああっ、アンクーーーッッ!」


王子に救われたセイレーンは、ぬくもりを知る。
自分がぬくもりを欲していることに気付き始める。
そして部下の造反に合う。
たった一匹となった猫は、月の光を見上げるのみ。

ラスト、
「奏…」
「んっ?」
「わたしね、今すっごくピアノ弾きたいの」
「うん、わたしも同じこと考えていた」
「じゃあ、行こうっ」
「うん!」

風呂も夕食も忘れ、夜が更けていくのにもかまわず
いつまでも二人のハーモニーを奏で、響かせる。

 「まったく…、ヒヤヒヤさせるなオマエら」

いつの間にか、アンクも甦っていました。

2011年03月27日

●先週のスイプリ
第7話『ガミガミ!お説教が生んだミラクルベルティエニャ♪』


奏の王子先輩に対する気持ちは、「恋」ではなく「萌え」なんじゃないかと推測。

忙しい両親に代わって、弟の面倒を引き受ける奏。
大切だからこそ、態度のほうも厳しくなってしまう。
しかし、その自分の役に真面目すぎて融通がきかないため、
弟の心を傷つけてしまう結果に……というの今回のお話でした。

「あの二人はすごいんだよ」
「いつもケンカしてるのに、いざという時は当たり前みたいに守って…守られて……
思いあってる!

南野姉弟を指して言っているのに、ばっちり既視感。
そしてどさくさにまぎれて、さらにぶっちゃけるメロディさん。
「大切に思っているから、あたしとリズムは本気でぶつかり合う」

ハーモニーパワー(相思相愛力)が限界突破!
「奏でましょう キセキのメロディ!」
奏を愛する気持ちがアイテムとなって現れた。

<ミラクルベルティエ>
両端には「くぼみ」が空いており、
戦闘ではここにフェアリートーンを装着して「ミュージックロンド」を撃ちますが、
それ以外の使用方法としては、

1.メロディが片方の「くぼみ」に、おっぱいの先っぽをセット。
2.リズムが反対側の「くぼみ」に、乳房の先端をセット。
すると、二人のハーモニーパワーでベルティエが激しくバイブレーション!!
キモチイイ部分を繋げた状態で「愛の組曲」演奏開始!
二人の大事な所はたちまちヌレヌレのニャップニャプにっ!
「イクよっ、リズム!」
「オッケーっ、メロディ!」
ラストは声をそろえて、
「「三拍子っ、1・2・3!」」……(溜め)……「「フィナーレ!!」」 「ハモったニャ♪」

「こういう使い方も絶対あるって!」
「あるわけないでしょっ!」


今週のスイプリ
第7話『テッテケテ〜!音吉さんの秘密に迫るニャ♪』


「時には二人だけの時間を作ってやることも大事かもしれんなぁ」
老獪な策士・音吉によって、響と奏が愛の旅立ち。

全編百合というか、すごすぎてワケ分かんねーや!

(AM10:00)
奏が響の真似をして「ゴーストレート…アーンドレフトー♪」
そして笑い声を並べるシーンとか、

(PM2:00)
二人の思い出の場所で、ぶっちゃけトーク。
将来の夢を語り合う所で、
「毎日奏のお店にケーキを食べに行く」
「響が毎日来たら、ケーキいくつ作っても足りないよぉ〜」
マリーアントワネットなら、こう言うでしょう。
『ケーキが無いなら、奏を食べればいいじゃない』

(時間表示なし)
海辺。
喧嘩になります。なぜか波打ち際を走って帰ろうとする響。
振り向けば……全力疾走で奏が追いかけてきてます。
波打ち際を追いかけっこする恋人たち。
スローモーションだったら「キャッキャウフフ」なシーンです。

「足くじいた」
「ええっ」
「おんぶして」
「えーーーーっ!?」

ここで、さすがにCMが入ります。

(PM3:00)
おんぶタイム終了。
響によると、奏は重かったとの事。
背中に当たるアレが特に。

「わたしたち、おばあちゃんになっても…」
「一緒にピアノ弾いてるかな?」

(ネガトーン戦)
「わたしに言いたい事あったら、言って。
分かりあえば、昔みたいになれるかもしれないでしょ?」

いやいやいや……
リズムは何を言ってるんだ?
そんな事したら二人の仲が昔に戻るどころか、
ウェディングベルの音を一緒に聞く未来まで一直線だよッ!!

(PM6:00)
今日一日、奏と一緒にいて楽しかったよ!」
「わたしも!」

(PM9:00)
就寝前、遠く離れたお互いの家から、
懐中電灯を使って発光信号(モールス信号)のやり取り。
「おやすみ、響…(今夜も夢の中で逢いましょう…)」

二人のハーモニーパワー(相思相愛力)に導かれて、
幸せの音符がどんどんこの町に集まってきます。

2011年03月13日

高校生になってから始めた同居生活。
一年前までは、雪城ほのかの部屋 ――― 今は美墨なぎさとの共用の寝室。

夕食後。
「話があるの」 ――― それだけを告げて部屋を出たほのかを、
そわそわと落ち着かない気分のまま、ベッドに腰掛けて待ち続ける。
(あたし、もしかしてほのかを怒らせるようなことした……?)
なぎさは、まるで叱られた子供みたいに憂鬱そうな溜息をついた。

しばらくすると、ほのかが甘く香り立つホットココアを淹(い)れて戻ってきた。
彼女は手にしているマグカップは一つ。つまり、なぎさの分だけ。
「…ありがと」
そっと手渡されたそれを両手で包みこむようにに持つなぎさの左隣へ
ほのかが静かに腰を下ろした。
「………………」
ほのかは何も言わない。
沈黙に耐えかねたなぎさが、チラリとほのかの横顔をうかがいながら
マグカップに口をつけた。……甘い。

「最近、何か悩んでない?」
耳に吹きかけられた甘美な声。突然だったので、なぎさが小さくビクッとなって驚いた。
「へ? あたしが……?」
「うん」
ほのかが軽く腰を浮かせて、肩同士がくっつくほどに近く座り直してくる。
思い当たる節(ふし)が……なぎさにはあった。
マグカップにたたえられたチョコレート色の液面を見下ろしながら、
いつもよりも随分とおとなしい調子でしゃべり話しはじめた。

「手術……とかさ、そーゆーのあるって、どっかで聞いたから」
「手術?」
「うん。性転換」
まじまじと自分を見つめてくる視線を感じて、なぎさは恥ずかしそうな笑みを顔に広げた。
「あたしって、ガサツで……女の子らしい面って特に無いし、それだったら……」
マグカップへと落とされていた眼差しが横滑りして、ほのかの両ひざの辺りを見つめる。
「男の子に生まれ変わって……そのほうがほのかだって……」
両方の眉尻を情けなく落として、なぎさが「あはは…」と乾いた笑い声を立てた。
「でも、費用とかよく分かんないし、すぐにしたいってワケじゃないから……」

マグカップを持つ両手へ、やわらかな手の平の感触がかぶさってきた。
なぎさの両手を左右の手で包みながら、彼女の手の中にあるマグカップを
そっと自分の口まで運ぶ。
ホットココアの甘い味に一息ついてから、ほのかが穏やかな口調で言葉をつむぐ。
「わたしたちが女の子同士だから ――― 周りの視線が気になってるのね、なぎさは」
「…それも、少しはあるかな。ただ、ほのかのこともちゃんと考えて…………」
両手がマグカップごとぐいっと押し戻される感触に、なぎさは声をしぼませて口を閉じた。
ほのかの瞳が、愛しそうになぎさの顔を映す。
「ねえ、飲みながら聞いて」
「…うん」
促されるままにマグカップに口をつけ、ちょびちょびとホットココアをすすり始める。

「確かになぎさが自分でさっき言った通りだと思う。
なぎさってばガサツでおっちょこちょいだし、いびきはうるさい。
宿題やってないのにマンガ読む。
テレビつけっぱなしでどっか行っちゃう。高校生にもなって、いまだタマネギ嫌いが直らない」
「あたしが言ってない事まで増えてる…」
「でもね、それってなぎさが駄目なだけで、女の子らしくないっていうのとは違うと思うの」
「こんな駄目人間で……ごめんなさい」

これだけ面向かって言われたら、さすがのなぎさでも元気をなくす。
ほのかが、クスッ、と隠れて笑みをこぼし、なぎさの身体に深く寄り添う。
「それでもわたしは、なぎさが大好き。愛してる。
ほかの子たちが憧れてる王子様としてのなぎさじゃなくて、女の子としてのなぎさが好きなの。
……同性愛って、そんなに変? 女の子同士が好きになるのは間違ってる事?」

ほのかが微笑み、なぎさの瞳に視線を真っ直ぐにぶつけてきた。
多少たじたじとなりつつも、なぎさはどこかホッとしたみたいな笑いを浮かべた。
「ほのかは…全然気にしてなかったんだ……」
「気にしてないというよりも ――― ねえ、そうだ。なぎさ、右手の人差し指を貸して」
「人差し指?」
左手でマグカップを持ち、言われるままに右手の人差し指を伸ばす。
「こう?」
「そう。あのね、この人差し指が磁石だとして、指の先がN極で性別は『女の子』、
で、指の付け根がS極で『男の子』だとするでしょ」

ほのかもまた左手の人差し指を伸ばして、二本の指を交差させる。
指先と指の付け根、指の付け根と指先。N極とS極、S極とN極。
「磁石だと自然とこうなるわよね。つまり、『女の子』とくっつくのは『男の子』
でもね、わたしたちは ―――― 」
ほのかがゆっくりと指をずらしていく。
そして、二人の人差し指の先が軽く触れ合う程度の位置で止まった。
「ほら、N極とN極でくっつきあってる。
ねっ、すごいでしょ。これって科学の理屈を超えた奇跡よっ!」

実験を大成功させた子供みたいな笑み。
そんな無邪気な表情でほのかが喜んでいる。なぎさも、つられて笑うしかなかった。
「女の子同士の愛って奇跡なんだ」
「そうよ、なぎさ。わたしたちは奇跡を起こしてるんだから、誇りを持てばいいの」
ほのかが指を動かす。
押し合っているわけでもないのに二人の指先は ――― N極とN極は離れない。
山なりのカーブを描いて斜めに下降。上昇して、今度は反対側に山なりのカーブを描く。
出来上がったのはハートのマーク。
完成と同時に二人が明るい笑い声を部屋に響かせた。

「あ、でもさ、もしあたしが男の子に生まれてたら、
ほのかとはこうやって一緒にいられなかったのかな?」
「ん、その時はN極とS極でいいじゃない」
ほのかが奇跡を起こしていた指先を離して、なぎさの人差し指の付け根を押さえた。
「あれ…? 女の子同士の奇跡は?」
「別に奇跡じゃなくても、わたしはなぎさの事が好きなの」
「なんじゃそりゃ」
呆気(あっけ)にとられているなぎさの左手からマグカップを優しく奪い、
口もとまで運んで、一気にあおる。
「あーっ、ほのかっ」
なぎさが声を上げるが、時すでに遅し。
マグカップの中身は瞬く間に空(から)になった。
「あー、おいしかった。うふふ、ごちそうさま」
「あたしのホットココア……」
「飲みたいんなら自分で淹れてくれば?」
「あたしは、ほのかが淹れてくれたホットココアが飲みたいんですっ」
「ハイハイ、すぐに淹れ直してくるわよ」
愛しい相手とじゃれあいながら、ほのかが立ち上がろうとする。
……と、唐突に腕がつかまれた。

「なぎさ…?」
「やっぱり、……いい。今はほのかと一緒にいたい。離れたくない」
「もお、なぎさったらぁ」
甘い声を上げて、ほのかがなぎさの上半身にしなだれかかった。
愛する人を抱きしめて、愛する人に抱きしめてもらう。
こんな当たり前のことが奇跡以上の奇跡なのだと思い、
「ねえ、なぎさ」
「ん?」
「わたし、やっぱり女の子のなぎさがいい」
「わかった。じゃあ、ずっと女の子のままでほのかを愛してあげる」
「うん…。キス、しよ。今日のわたしの唇はとっても甘いよ」

ほのかのほうから唇を重ねにゆく。
なぎさは、飲み損ねたホットココアの味をたっぷりと味わった。

(おわり)



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