●今週のドキドキ
第21話『トランプ王国へ!王女様を救え!』
<ジョー岡田による前回のあらすじのコーナー>
「じゃあ、簡単に前回のお話を回想してみようか」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
行方不明の王女の捜索は、一気に進展を迎えた。
「王女さまは雪山の内部で氷漬けになるのが大好きだったわ!」
「いやいや、さすがにそれは……」
しかし、マナたちがマッハ3で飛翔するクリスタルを追って
たどり着いたその先に……。
「うわー、ホンマやったわ。まこぴーの言ったとおりやったわ」
「マナ、この人めっちゃ凍ってるけど」
「うん、そういう趣味の人やねん。このまま、そっとしといてあげよ」
「わかった。ここ寒いし……早く帰ろ」
(あ、ちょ…コラ、待ちなさい、あなたたち。…えっ、マジで帰りやがった!)
しかし、その帰り道。
何者かによって、レジーナが深いクレバスに突き落とされるという事件が発生。
キュアハートが伸ばした手がギリギリで間に合い、
何とか無事だったものの……。犯人は不明。
急に雪山の天候が荒れ始め、下山が不可能に。
犯人不明のまま、その場に居合わせた全員がロッジに閉じ込められる形となった。
「みんなの中に犯人がいるかもしれないのに……こんな所にいられるかっ!」
「ちょっとお兄さん!?」
「ボクは自分の部屋に戻らせてもらう!」
……その30分後。
「ぎゃああああああっっ!」
ジョー岡田は二度と姿を見せることはなかった。
(そういえば六花、さっきから何も言ってくれないけど……)
「………………」
(マナ、わたし……見ちゃったのよ。洞窟で、あなたとレジーナが……)
(あの瞬間、二人はまるで恋人同士のようだった……)
翌日。
天候は回復し、下山できるようになった。
しかし、犯人はいまだ不明。 ――― 否、キュアソードだけは真相にたどり着いた。
「そうか…そうだったのね! 犯人が分かったわ!」
「犯人はあなたね!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「全然そんな内容じゃなかったケル!」
「おやっ、そうだったかい?」
王女奪還作戦。
……のはずが、実際は、前回連れ去られたレジーナの奪還がメインとなった今回。
いや、ラストはむしろマナとレジーナの駆け落ちにしか見えなかった。
ジコチューの軍勢と総力戦となる中で、
「王女さまのもとへ」と皆に送り出されたキュアハートは、
途中で気を失ったレジーナに遭遇。……しかし、それは罠。
足場のない大きな縦穴。下はマグマ。落ちたらオダブツ。
キュアハートとレジーナ、二人の命を支えるのは、クモジコチューの一本の糸。
しかし、その糸は一人分の重さにしか耐えられない作りでした。
そんな中で、レジーナの告白が始まる。
「マナに優しくしてもらうと、胸がドキドキするようになったの。
マナがつらそうな顔すると、胸がズキズキするようになったの。
ねえ…、なんなのかな? この気持ち」
「それは人を思いやる気持ち……愛だよ」
「そっか。あたしが今、マナに感じているこの気持ちも……愛なんだ」
「いいえ。今のレジーナの気持ちは単なる吊橋効果!
マナも無責任に愛とか言わないでよ、んもうっ!」
「…………」(ふふふっ♪ 嫉妬する六花ちゃん、すごくカワイイですわ)
「マナ……だいすきだよ」
その言葉は残して一度は自ら落ちていったレジーナだが、
マナの励ましによって、胸のドキドキが臨界突破!
抑え込まれていた力の封印が解除され、キュアハートを抱えて飛行脱出。
完全に存在を忘れ去られていた王女は、
周囲の注意がプリキュアの活躍に行っているうちに、ジョー岡田がちゃっかり回収。
怒り狂うレジーナのパパ、キングジコチュー。
すなわちレジーナの「家族」
マナたちと一緒にトランプ王国から脱出したレジーナの胸を、鉛のような重さがふさぐ。
それでも、マナの笑顔を信じる。
自分の手を取ってくれている彼女の手を、レジーナは握り返す。 |