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●今週のハピプリ
第36話『愛がいっぱい!めぐみのイノセントバースデー!』
めぐみが主役の誕生日回だったはずなのに、
なぜか、誠司 vs 神だった今回。
父、帰還。
めぐみのお父さんは仕事で普段は外国にいるのです。
……この設定、けっこう重要な要素だったみたいだ。
――― お父さんがいないから、代わりに自分が病弱なお母さんを助けないと ―――
案外こんな感じで、めぐみは背負い込んでいたのかもしれません。
人助けに燃えるめぐみのスタンスの原点は、多分ここだろう。
ところが今回あれっ?となる。
絶対救ってみせるぜ!と張り切るめぐみに対して、
自分は大丈夫なので「その気持ちだけで充分」とお母さんは笑う。
薬をキチンと飲んで、無理さえしなければ、普通に生活できるとのコト。
めぐみの想い ――― 母を救うために伸ばした手は、やんわりと断られてしまいました。
彼女の根っこがグラつきます。
誰かを助けるのが正しいと思って生きてきたのに、
(めぐみの気持ちを理解した上で)助けてくれなくても大丈夫だから、と相手は微笑む。
もしかして、今まで自分のやってきたことは単なるおせっかいだったのだろうか?
そんな気持ちのまま迎えた誕生日。
上記の疑問に対して、集まってくれた人の数がそうじゃないことを如実に証明していますが
めぐみの心は晴れないまま……。
そんなめぐみの様子に気付いた誠司は、
めぐみを元気付けようとします。
「とにかく悩む事ないって。自信持てよ」
どんな時でもあきらめずに頑張れるめぐみの姿を見てきた誠司だから
彼女の強さを信じるがゆえに、彼女の抱え込んだ弱さの重みが見えなかったのだろうか。
お互いの気持ちは、なんとなく理解できているのに、
心がすれ違ってしまった。
対して、
地球の神ブルーは、めぐみの悩みを ――― めぐみの弱さを肯定します。
悩んだり、自信をなくしたりするめぐみでいい。
そして、そのツラさを、めぐみ一人で抱え込まなくても良い。
悩んだり苦しかったりした時は、遠慮せずに打ち明けることの出来る相手がいる。
これにより、
弱いままで、めぐみは強くなれました。
誠司も神さまも、めぐみは強い子だと信じてるのだと思います。
ただ、誠司の場合は、めぐみは「弱さ」を跳ね除ける事が出来る子だと認識し、
神さまは、「弱さ」を糧に成長出来る子だと認識した。……こんな感じだろうか。
「役に立たなかったり、失敗してしまうかもしれないけど ―――」
でも、彼女はもう、それに怯みません。
もしそうなったとしても、ブルーが心の支えとなってくれるから。
「わたしはみんなのために頑張りたいの!
みんなに幸せになってほしいから!
みんなに笑顔になってほしいから!」
それは単に誰かのためではなく、
自分のための願いでもある。
相田マナ風に言えば、「みんなと一緒にキュンキュンしたい」
めでたくイノセントフォームになり、
誕生パーティの挨拶では、新たな気持ちで愛の拡散宣言。
これもそれも、ブルーのおかげ。
彼からもらった愛を、さっそくお返し。
食らえっ、14歳になったばかりのワガママボディ!
きっついわ、これきっついわ。
ひそかに想いを抱く相手の誕生日に、この光景を見せ付けられる誠司。
ラストでクイーンミラージュが紡いだ言葉、
「愛から生み出されるのは幸せじゃない。それは ――― 不幸よ」
まあ、確実に一人、不幸になってる少年がおるでよ。
四人ともイノセントフォームになり、
いよいよ幻影帝国を正面からぶっ潰す時が来たぜ!……と思ってたら、
次回、ビッグバンを打ち破る強敵が登場とのコト。
宇宙の始まりであるビックバンを打ち破るとは……
まさか相手は、スーパーストリングの使い手…!? |
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●今週ノハピプリ
第35話『みんなでおいしく!ゆうこのハピネスデリバリー!』
「本邦初公開! ハニーキャンディの作り方講座〜♪」
@まずは、水飴とお砂糖をお鍋で溶かします
Aそして、ハチミツを入れます
B煮詰まったら、氷水で冷やします
Cクッキングシートの上に垂らして、さわれるぐらいまで冷ましたら…
D食べやすいサイズに丸めてね♪
あとは固まるまで冷ますだけです。
そして出来上がったら、トドメの隠し味の<愛>を添加。
「みんながおいしく舐められますように〜〜」
この際、手の平の汗腺から謎の中毒性物質でも分泌しているのでしょうか?
なんかハニーキャンディが、普通のハチミツ味の飴に思えてきましたぞ。
「……………………」(…汗)
「ハ…ハニーキャンディは、現役女子中学生の手作業で作られてますっ」
「まだ汚れを知らない無垢で柔らかな手の平に挟まれて、
ころころ、ころころと優しくこねまわされ……」
「完成したハニーキャンディは、かわいい女子中学生が
直接あなたの元へおとどけデリバリー!」
「ハニーキャンディの美味しさの源は、女子中学生のサービス精神です」
今月のなかよし(11月号)によると、
イノセント化のための最初の一歩は、
「自分を受け入れること」だそうです。
ヒトはカン違いしがちです。
今日までの人生で、
経験値的にゴテゴテと染み付いてしまった生き方や価値観こそが自分なのだ、と。
そして、その生き方や価値観のもっと奥にある「自分の心」にまでは目が届かない。
……が、
ゆうゆうの場合は、自分の本心を原動力にした<ありのままスタイル>を貫いて生きているため、常に自分を受け入れた状態っぽいです。
14歳にして既に達観しているというか、悟りに至っているというか……。
キュアハニーがフォーチュンやプリンセスに比べ、
スンナリとイノセントフォームに変身できたのも、そのあたりが原因か。
残すは、めぐみのイノセント化のみ。
いちおう、第33話でヒントにはたどり着いていますが……
一番の難関が最後に残ったという感じです。 |
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●今週のハピプリ
第33話『わたしもなりたい!めぐみのイノセントさがし!』
<愛乃めぐみからのお知らせ>
「ハーイ、視聴者の皆さん!
今週は、いおなちゃんに続いて、
あたしがこんな感じで格好良くなりますよ!!」
「だから全員、テレビの前で正座して視聴しなさい!」
「もうね! もうね! 内臓全部からイノセント汁があふれてくるって感じ?
――― というワケだから、シャイニングメイクドレッサー、あとはよろしくね!」
「さーて、ちゃちゃっとイノセントフォームになってきますか!」
「………… (アカン、これはアカンパターンや)」
「………… (うん、アカンわ、これ)」
――― 30分後。
「いやあ、すごかったねー、めぐみ!」
「ホーント! さすがめぐみちゃん! 迫る敵をバッタバッタと……」
(ボギッ!!)
「だああッ!!」
(ゴッッ!!)
「おらぁッ!!」
(ヒュオッッ!!)
「せいッッ!!」
「なんてゆーか、本気の殺気を出した時のコッペ様を思い出しちゃったよ」
(ん、呼んだ?)
「めぐみの場合、イノセントフォームになるよりも、
威之戦徒フォームになったほうが、きっとお似合いだぜ!」
「…ぷぷっ、ちょっとぐらさん……」
「うっさいわ! あほっ!
うっさいわ! あほっ!」
イノセントフォームになる条件は、
自分自身が、自分の心の奥にある本当の気持ちと
しっかりと向かい合うことだろうか。
(それだと、ゆうゆうの場合はやっぱご飯関連か。
例.今日はカツ丼を食べたい気分なの! → イノセントフォーム発動)
今回のラストで、今までは、自分よりも他人の方向を向いていためぐみが、
少しは自分のことも前向きに考えるようになった様子。
これで勉強のほうも少しは……、うーむ。
ところで、キュアラブリーの戦闘が、
あいかわらずラブリーさのかけらもない。
睨みつけて、チョイアークたちを震え上がらせたり、
背中を向けて逃げ出すチョイアークたちを慈悲なく殲滅したり……。
現時点で、キュアムーンライトより怖いプリキュアになっとる。 |
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●今週のハピプリ
第32話『いおなの初恋!?イノセントフォーム発動!』
シャイニングメイクドレッサーには、まだまだ隠されたチカラがあるらしい。
めぐみとひめ、そしてゆうゆうは謎の構えで、謎のパワーを送り続ける。
出て来い、隠されたチカラ!
……この三人の中の一人だけは、
たぶん、まだ、お米食べ放題とかを願ってるんだろうな。
「ほらほらぁ、いおなちゃんもパワーを送ってみて」
「うぅ…」
こーゆーノリはあまり得意ではないが、
プリキュアのためとあらば仕方ありません。
しかし、めぐみたちと違って、普通の感性の持ち主は謎の構えなんてとりません。
女の子が鏡の前に立ったら、やっぱりこうです。
(…くすっ)
「キャアアアッ、今の何っ!? いおなちゃん天使! 可愛すぎるうぅぅっ!」
「ぐえーっ!?」
「めぐみ! ひめが死んでしまいますわっ!」
「おい、衛生兵、ひめを診てやってくれ…」
いおなの可愛らしい仕草にハートを撃ち抜かれためぐみは暴走状態。
やれやれだぜ……。
「ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイの死亡を確認。
…まっ、わたしの持ってきたお米を口の中に入れとけば、勝手に黄泉返ってくるでしょ」
「何を言ってるの。死んだ人間がお米なんかで黄泉返るわけ ――― 」
「ぶはーっ! あやうく三途の川を渡りきるトコだった……!」
「黄泉返っとるがな!」
「はむはむ…、やっぱゆうゆうの家のお米は最高だよね〜♪ おいしすぎ♪」
「一体何なの、このお米…。食べるの怖い……」
その頃……
「裕哉、話って何だ?」
「黄金の果実を簡単に手に入れる方法を教えてくれないか、DJ相楽」
「インベスにでもなってろ」
恋愛禁止がプリキュアの掟。
なのに、いおなが男子とデートすると聞いて、神様はニッコリ。
もしマジにいおなが相手と恋仲にでもなれば、いおなはプリキュア廃業、
ハピネス組は大幅な棚戦力ダウン。
それでもなお、氷川いおなという少女のしあわせの成就を願う。
大きな目的があるとはいえ、
そのために一人の少女の人生を犠牲にするなんて出来ないのです。
幻影帝国との全面戦争中に、何とも甘いことよ…。
だけど、プリキュア側の大人の役目は、
子供が自分の意志で、進むべき道を選ぶのを見守ってあげるコト。
子供向けの番組として、その部分は曲げられません。
そして、いおな。
初めてのデートで戸惑いつつも踏み出した気持ちの一歩は、
まだ恋には届かなかったけれど、
それは彼女がこれから歩んでいく人生の中でじっくりと育てていけばいい。
急いで結論を出す必要はない。
もし、別の恋が芽を出せば、それを育てていってもいいのです。
別の恋が ・ 芽を出せば ・ それを育てていってもいいのです。
具体的には、身近な女の子を相手に。
ところで、あのフリスピーは、【お互いの気持ち】のメタファーかな。
最初、いおなの投げたフリスピーは届かなかったけれど、
アドバイスによって、インベス化する前の裕哉まで届いた。
フリスピーを投げるのが下手であるコトと、
恋愛下手(恋愛しろうと)であるコトを演出的に重ねてみたのかなと思う。 |
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●今週のハピプリ
第28話『ハワイ上陸!アロ〜ハプリキュア登場!』
――― 「どうして世界中の他のプリキュア助けて回っているのですか?」
――― 「だって、わたしの胃袋に国境は無いもの」
増子美代のインタビューに答えるキュアハニー
そう言って、アロ〜ハプリキュアのオハナは静かに語り始めた ―――
「さむい……、こんな所で寝てたら風邪引くわっ!」
「しかも、こんなバスタオル一枚の姿で……、風邪引くわっ!」
「アロ〜ハプリキュアッ、決着をつけてあげるわ!
今日であなたたちとのお遊びもおしまいよ! …それにしても寒っ! 風邪引くわっ!」
「うおおおっ、終わりになんか絶対にさせない!!」
「あれは……、ぴかりが丘のハピネスチャージプリキュア!」
ハピネスチャージプリキュアの支援の下、オハナとオリナは再び変身し、
幻影帝国に挑む!
(byキュアフォーチュン)
かわルンルンで戦闘機にチェンジしたキュアフォーチュンがミサイルをぶっ放す。
しかし……
「ハイ、みんな、もうお昼だから、戦闘の続きはご飯を食べてからね」
(byキュアプリンセス)
神さまと誠司の分まで闘うと誓ったキュアプリンセスは撤退しない!
「 ――― というワケで、これからもわたしは、
あなたたちロコモコプリキュアを応援するわ。二人ともよろしくね」
「いや、ロコモコじゃなくてアロ〜ハなんだけど……」
すっかりゆうゆうに懐いているひめが可愛かった。
餌付けという言葉しか思い浮かばないが。 |
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