プリプリ&まほプリの感想(2015〜2016)

2016年05月08日
●今週のまほプリ
第14話『みんな花マル!テスト大作戦!』

今回は楽しい演出が多かったと思う。

校舎裏でのリコのテスト用紙の花マルと、みらいの×だらけのテスト用紙。
ワクワクの感じる授業には熱心なみらい。
花マルを練習するはーちゃんが可愛くて幸せ。
朝日奈家のテレビ消滅。
学校内でのリンクルストーン捜索。

個人的に好きなシーンは、
リコがナシマホウ界の文字(日本語)の練習をしているところ。
百合とかそういうのは置いといて、
パートナーであるみらいの名前は、美しく、綺麗に書けるようにしておきたいんだろうな。

自身の努力に対して妥協を許さない彼女だから、
他の日本語に対しても、そうなのだろうが、
リコの性格的に、自分の一番の友だちの名前をきちんと書けないという事は、
すごくカッコ悪い事のなのだ思う。
真面目な子やね。

リコのそういう部分が個人的に好きです。
眠ってるリコのほっぺたに花マル描いてあげたい。

あと、
ナシマホウ界の住人に絶対にバレてはいけない魔法を、
思いっきりオープンに使いやがったところ。
魔法のホウキでアクロバットに空中機動しながら、
空に、『みらい がんばって』という大きな煙文字を書いて、
再テストに臨むみらいを励ましました。
案の定、勝木かなに目撃されてしまいます。

第2話で、
教室を出たら退学と言われていたにもかかわらず、
「今頃、きっと迷ってるわね…まったく…」と、教室を飛び出した時と同じです
誰かが助けを必要としていると感じたら、
自分の損得を天秤にかけずに、とにかく動く。

本日はダイヤスタイル。
「リンクルステッキDX」に装着して遊べるシルバーリンクルストーン(別売り)のための、
販促スタイルでもあります。。

今回販促するシルバーリンクルストーンは、
星のタンザナイトと、草のペリドット。
タンザナイトの効果でヨクバールの視界を奪い、ペリドットの効果で動きを止めた上で
思いっくそ飛び蹴りを決めるという…。

ガメッツは大混乱です。めっちゃ狼狽しています。
だってさー、伝説の魔法つかいが肉弾戦オンリーじゃなくて、
魔法っぽいものを使ってくるんだぜ?
(あれ…? 魔法つかいが魔法を使うのって普通な気が……)

伝説の魔法つかいが相手ならば、
物理的な攻撃手段を取らせないようにすれば勝てるという方向で
戦術を組み立ててきたガメッツは敗北。

素直にスパルダが入手した情報、、
【 シルバーリンクルストーンを補助に使うダイヤスタイル 】を予習しておけば……。

※補足:ガメッツが、シルバーリンクルストーンを使うダイヤスタイルと戦うのは、
今回が初戦です。
ダイヤスタイル = 「考えるよりも勘で殴りかかる」の時代はもう終わったのに、
ヤモーの持ってきた情報に目を通さなかったせいで……


エンドカードで、消滅した朝日奈家のテレビが復活。
しかし、リコの払った犠牲は大きかった……(笑)



●4月24日

まほプリの感想も休ませていただきます。
毎週、観てるだけで幸せになれる番組。
みらい・リコ・モフルン・はーちゃんの家族感が心地いい。

ちょっとだけ考察。
雲ヨクバールは、自身の状態をコントロールする事によって
攻撃時は相手に物理的なダメージを与えられるように『実体化』を行い、
逆に攻撃しない状態では『実体化』を解き、相手からの物理ダメージを無効化。

巨大化(自身の体積を増加させた)によって、
『実体化』の際に相手に与えられる物理ダメージは増えたものの、
大きくなったことで状態コントロールの信号が全身に行き渡るのが遅くなり、
『実体化』の解除よりも、プリキュアの攻撃のほうが速いという結末に。

アクアマリンで凍らせて、そこを攻撃すればいいのに……と思ったのですが、
もしかしてシルバーリンクルストーンは、ダイヤスタイルでないと使えないのだろうか?
今のところ、シルバーリンクルストーンをヨクバールに対して用いたのは、
6話(アクアマリン)と8話(ピンクトルマリン)、共にダイヤスタイルの時です。



●今週のまほプリ
第11話『モフルンの初登校?ワクワクのトパーズをゲットモフ!』

みらいのママン、こやつ、かなりの上級者だぞ!
みらいとリコが別々に暮らす流れを、あっさりと同棲へと引き寄せやがった。
「是非そうなさい」とすかさず支援を飛ばすおばあちゃんも只者ではない。

新学年の教室で同棲をあっさりカミングアウトするみらいも素晴らしい。
パートナーシップ証明書の準備が必要だな。

ですが、それ以上に、今回はモフルン回。
みらいの部屋で嬉しそうにはしゃぎまわるモフルンが愛しすぎて仕方がない。
……お留守番をお願いされたモフルンの胸の内を知ってから、
もう一度見直してみると、なんていうか……涙腺が緩みそうです。

トパーズは獣や鳥類に運ばれて、あちこち放浪する性質のリンクルストーンか。
勇気を振り絞ってリンクルストーンを守ろうとするモフルン。
さらには、学校というみらいとリコにとって大切な場所を守りたいという気持ちが、
トパーズのチカラを引き出します。

ルビー:パワー、サファイヤ:空中機動、
そしてトパーズはオプションである二つの光球が状況に応じたアイテムへと
自在に変化するトリッキーさがウリです。
トドメは、巨大化した二本のリンクルステッキで砲身を形成して、
ヨクバールを超加速放出するレールガン。



2枚目と3枚目の、二人の上半身の距離(特に胸)に注目。
ほら、もう完全にギュッとくっついて……。

●はーちゃん成長

流れ弾を、気合シールドでガードする覇ーちゃん。

秘められたチカラの一端を解放したと思ったら、
赤ちゃん期から幼女期へ。
たどたどしいですが、自分の気持ちを話せるようになりました。
……く、前の姿も可愛かった……とはいえ、
今の姿も非常に可愛らしい。
2016年03月06日
●今週のまほプリ
第4話『魔法の授業スタート!ふしぎなちょうちょを探せ!』


「考えるより、動かなきゃ!」
……??

つまり、こういうコトでしょうか(↓)

 
「考えたって分かんないよ!!」

頭脳 < 運(ラッキーヒット)!!

『スマイルプリキュア!』の第5話でそれを実行して、
キュアビューティ登場の前に終わりかけたプリキュアさんが四人ほどいます…。

【 現在の魔法つかいプリキュアのメンバー構成 】
キュアマーチ型(直球勝負タイプ)×2
……なにこれ、
ヤバイ。

つか、
「考えるコトに囚われて身動きが出来ない」からといって、
「考え無しに動く」のはイカンでしょ!!
脚本、もうちょっとしっかりしなさい。
(すみません、村山さん。次の感想で謝りました。3月6日追記)

むしろリコって、まず動いてた気がする。
エメラルドを探すため、情報無しでナシマホウ界にやってきたり、
部屋を出たら退学って言われてても、みらいを心配して部屋を飛び出したり…。

今回の補習の目的は「行動力を鍛える」ことであると説明がありましたが、
行動力だけなら、リコは十分合格だと思う。
ただ、いったん立ち止まると次にエンジンが掛かるまで
時間が掛かりすぎるのかもしれない。……面倒な子ですぞ。

みらいとリコ、
二人の百合パワーに反応して赤ちゃんが誕生。
赤ちゃんに必要なもの……それは母乳!!!!!
今こそキュアップ・ラパパ!!
次回、魔法つかいの真のチカラが解放されるはず!!



●今週のまほプリ
第5話『氷の島ですれ違い!?魔法がつなぐ友情!』

すみません村山さん。
先週の「考えるより、動かなきゃ」の考察に関して
猫塚は考察方向を間違えてました。
たぶん、この補習授業シリーズの裏で
製作側がメイン視聴者である幼女たちに伝えたいメッセージは、
友情の育み方とか、そんな方向性だ。

「考えるより、動かなきゃ」の意味は、
どうすればあの子と友だちになれるかを悩むよりも、
まず元気に自己紹介してみるとか、「一緒に遊ぼ!」と手を差し出してみるとか、
そういうものであると思います。

今回の「みんなで集まることで、心まで温まり、集中できたのでしょう」に関しても、
この方向で考えると良いのではないでしょうか。

(決してリコの真面目さを否定しているワケではありませんが、)
努力と根性で一人頑張るリコが成功させられなかった魔法を、
「おしくらまんじゅう」という、
一人では出来ない行動で体を温めたみらい達が成功させるという描写。

良い結果を引き出す「過程の部分」が、
「みんなで集まることで、心まで温まり、集中できたのでしょう」なのだと思った。

みらいとリコがおしくらまんじゅうをして体を温めあったら、
吹雪が止んで、綺麗な風景を見ることが出来たという描写も、
上記からの派生でしょう。
みらい一人だったら、そしてリコ一人だったら、決して見れない景色です。


あと、この部分で猫塚がもう一つだけ言いたい事があります。
モフルン……
この淫獣野郎!!
女子中学生たちと一緒におしくらまんじゅうするという高度なプレイを
当たり前にこなしやがった。
しかも二回目は、みらいとリコに交じって3Pですぞ
くそっ、コイツ、意外とやりやがる……!!


●はーちゃんに関して

孫の魔法学校入学について許したら、
子持ちになってしまいました。
おばあちゃんも、これにはさぞかし吃驚でしょう。

赤ちゃんをお世話するにはまず母乳ですねウェヒヒ……と考えてたら、
ダイヤのリンクルストーンのせいでミルクが出てきた。

F u c k!!
今日の放送で、リコがちっぱいをちゅうちゅう吸われて顔を真っ赤にするシーンを
皆が待ち望んでいたというのに……!!

ダイヤのせいで世界中が絶望した。
来週から、ダイヤの国際価格が大幅に下がりそうだな。
しかも、
みらいとリコの百合パワーに導かれて降ってきたアクアマリンによって、
はーちゃんが母乳期から離乳期に成長とか…。orz

だめだよ、もう…
古き伝説級の書物が「リンクルスマホン」とかいう名前であることに
ツッコミを入れるだけの気力すら残ってない……。



●今週のまほプリ
第10話『ただいま!ナシマホウ界!ってリコはどこ?』

アバンタイトルが面白すぎる。
使用すると人面イモムシのような姿になる「ヤドネムリンの殻」

リコが普通にヤドネムリンの殻に入った絵が、すでにインパクトあるというのに、
そこへ、逆から殻に入ったみらいが、
上半身ウンコみたいになってガニマタでバタバタしている姿を重ねてくるという……(笑)
それに対して、全く普通の調子でツッコミを入れるリコ。
何事も無かったかのごとく始まるOP。
この流れの面白さは言語化しにくいけれど、個人的にはすごく良かった。

駅から出ると普通に道に転がってるリンクルストーン・トパーズ。
ゴ ミ 扱 い か?
大切に祀られていたルビー、サファイアとはあまりに違う扱いです。
つか、物語のキーアイテムがこんな見つかり方したのって、
自分の知る限りじゃ、このアニメが初めてだ。

エメラルドの扱いは大丈夫だろうか……?

●はーちゃん出撃

カラスに奪われたトパーズを取り戻すため、
いきなり飛んで追いかけるはーちゃん。
これはもしかして「考えるより動かなきゃ」ですか?
お母さん(みらい、リコ)の影響だろうか。

個人的に今回は嬉しいというよりも、
赤ちゃんなのにいきなり飛び出して危ない……という思いに駆られたものの
はーちゃんの成長は楽しみです。

「じょぶー?」

しゃべった! はーちゃんがしゃべった!
2016年02月07日
●今週のまほプリ
第1話『出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!』

プリキュアが「伝説の戦士」から「伝説の魔法つかい」へ…
でも、やってることは戦士のままだ。
魔法? 何それ、美味しいの…?

空飛ぶホウキを操って、変幻自在の機動戦。
それ以上に、二人の息がピッタリ。
二人で変身するタイプのプリキュアとして、
初代白黒、たぬ☆舞、ひびかなに肩を並べられるだろうか?

「怪物よ、あっちへ行きなさい!」
ヨクバール……。欲張るは、心の中にいる怪物。
魔法というテーマがこれにどうやって絡んでくるのかを楽しみにして、
来週からも観ていきたいと思います。

モフルンの可愛さは、あざとい系だ。
ドキプリのランスと同じ系統ですね。

もうすぐ中学二年生になるみらいが、クマのヌイグルミを持ち歩いているのは、
アレだ、
放置すると「子供に捨てられた…」とネガティブになってトイマジン化するからだ
モフルンやべぇ。



第2話『ワクワクの魔法学校へ!校長先生はどこ!?』

魔法学校が、なんつーかハリポタ…
安定した先例のあとを追いかけるよりも、もっと「ワクワク」に挑みかかってほしい所。
守りに入る姿勢だと、逆にコケる。
あとな、校長 → バリトン。

モフルン = ぬいぐるみが動いてしゃべる、
非常に魔法っぽい現象のに、それを魔法使いのリコが不審がるとか…
魔法って一体何なんだろう……
伝説の魔法つかい(プリキュア)が、ヨクバールの射出するタイヤ攻撃を
機動力でかわし、蹴り飛ばして防御する世界観で、
魔法に神秘性を求めるのは間違っているのかもしれない。
最終回、最強の必殺技魔法を無効化するラスボスを、
コブシで殴り倒してしまいそうな予感。

モフルンの謎は先送りにして、まずは販促。
列車内で冷凍ミカンをさわった時や、食べた時のあざと……否、かわいい反応で
幼女の心を掴みにいきます。
ころりんと前転してからの「甘い匂いモフ」反応。…くっ、あざと…。
しかし、かわいさならば、リコも負けてない。
一人前……を気取ってしまう半熟魔法つかい。
みらいという旦那を得て、彼女がこの先どう成長するのか楽しみです。


「ダイヤ!
 永遠の輝きを、わたしたちの手に!」

「ダイヤの指輪 = 結婚指輪をお互いの手に……」と意訳するが、よろしいか?
手つなぎの必殺技って久々です。
メロリズ夫婦のパッショナートハーモニー以来か。
ヨクバールを浄化のダイヤモンドに封じ込めて宇宙までふっ飛ばす。
別番組の魔法使い(CV:高橋李依)の影響で、見事に爆裂魔法化しとる。



第3話『魔法商店街でショッピング!目覚めるルビーの力!』

朝日奈みらいの魔法学校入学の件については、
あっさりと祖母に了承されました。
個人的には、あっさり了承しちゃイカンでしょ!!と思うのですが、
……ほら、
プリキュアには一般人を洗脳して、生活拠点を確保した人もいるぐらいですから…、
この部分 ――― プリキュア世界の闇には、深く触れるべきではないと思います。

先週の予告を見て、
ルビースタイルで、ついに魔法(炎熱系)解禁か……と思いましたが、
ルビースタイルの効果は、『力(STR)のスタータス爆上げ』でした。

魔法つかいが!!
 
より肉弾戦の方向に特化して!!!
 
どうする!!!!

岩石の鎧をまとったヨクバールを腕力で放り投げて、
その岩石の鎧をコブシで叩き割る。
……もうオマエら『伝説のバーバリアン』と名乗れ

はい、ここで簡単に考察。
自分が思うに、この番組での魔法とは
誰かを傷つけたりするモノ(攻撃手段)ではない。
(プリキュアの必殺技は、攻撃魔法ではなく、浄化の奇跡か)

企画に「鷲尾天」の名前があると、なんか色々と考えちまうのですが、
製作側が子供たちに見せたい魔法って、
あくまで子供のワクワクを高めるものであって、
そこに破壊の要素を入れたくないのでは……とまぁ、自分なりにアンサー。
2016年01月31日
●今週のプリプリ
第50話『はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!』

第50話…、5(ご)と、O(オー)。つまり、Go。

第47話に出てきた青い鳥が、実はクローズが化けたモノであると示された瞬間から、
そうかっ!『花のプリンセス』かっっ!
第18話『絵本のヒミツ!プリンセスってなぁに?』で伏線仕掛けてやがったか!
……となり、
この『花のプリンセス』のストーリーが、
キュアフローラとクローズの間で展開されるのだとばっかり思っていました。
自分の予想に全額ベットする勢いで、今日という日を迎えましたが…。

「鳥さんも笑って」

うん、こっちの鳥さんは笑ってくれなかったよ。

ただ、
ストーリーは違うけれど、『花のプリンセス』のテーマは貫きました。

「プリンセスとは、鳥さんたちとなかよく旅を続けたんだ」

まさにこの通りの展開になりました。
猫塚が予想していたのとは、『なかよく』の部分が全然別の意味合いですが。

夢を追う傍らには、絶望の影が常に付き従うのです。
クローズは一旦去りましたが、絶望するという可能性(リスク)は消えません。
夢を叶えるために努力をひたすら積み重ねたのに報われなかった……なんてザラです。
しかし、
キュアフローラ(春野はるか)は、それを笑顔で受け入れました。
時には自分を傷つけ、苦しめるであろう鳥さん(絶望)を憎んだり恨んだりせず、
「強く、優しく、美しく」
鳥さんたちと一緒に夢を追う旅を続けるのです。


●鳥さん(クローズ)が笑わなかった意味

笑顔を交わさない = お前と馴れ合う気がない。

夢を追う者に対し、絶望は妥協も手加減も一切しません。
ぬるくありません。
もし、ここでクローズが微笑み等を浮かべてしまえば、
視聴者へと伝わる「厳しさ」が随分と削がれてしまっていたでしょう。

夢が大きければ大きいほど、その前に立ち塞がる壁は高く険しくなります。
いくら夢を望んでも、壁の向こうから夢がポンと飛び出してくることはありません。
こちらから行って、夢を掴むしかないのです。
つまり、自分で壁を乗り越える。
困難ですが、そのツラさに、苦しさに負けないよう「成長」出来たならば、いつか壁を登りきって、向こう側へとたどり着けるかもしれません。逆に「成長」出来なければ、いつまで経っても壁を登りきれない。
そうなると、夢を諦めるか、もしくは夢を望み続けたままで挫折を続けるか…です。ここで壁は「絶望」という姿を現します。
メイン視聴者である女児に対しても、乗り越えやすいように低くなってくれたりはしません。乗り越えられない者……成長が足らない者には容赦なく「NO」を突きつけます。
子供向けアニメとしては随分厳しくも、子供たちに対して真剣だからこその答えがコレなのだと思います。ぶっちゃけ「テメェら(子供)のことをナメてねーぞ」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キュアフローラとクローズのラストのやり取り、
「…またな」
「ごきげんよう」

ここで一年分の感動がドバッと押し寄せてきた。
本当にすごい作品でした。

変身しないプリキュア・七瀬ゆい、
ライマックス近くで急に存在感を増してきた突然変異種・一条らんこ、
一時は男前の風格を帯びたのに、ラストで元に戻ってしまった残念なシャットさん、
天気の良い日に気持ちよく干してもらいたい元三銃士のロック、
他、…全てのキャラと物語を支えてくれたスタッフの皆様に祝福を。


●ラスト、はるかたちが手にした透明なキーの意味

夢への到達 = 成長によって見えてくる世界は、
昔、子供だった頃に見た世界とは違います。
新たに見えた広い世界……。そこには「もっと大きな夢」がある。
はるかたち一人一人の夢ではなく、
成長した全員で挑みたいデカい夢を見つけたのかもしれません。

キーの導きで、隔てられていた二つの世界を結ぶ扉が生まれ、
はるかは、あの花畑で出逢ったのです。……お腹をすかせた野良カナタと。

野良カナタを家で飼う事にしたはるかは、予定通り、みなみと式を挙げます。
きららもまた、トワとめでたく結婚。
山ごもりの修行の成果で、ゆいはメガネを外しても両目が『3 3』にならないようになりました。
美しく成長したパフは如月さんを悩殺しました。如月さんは幸せな笑顔で心臓停止。
アロマは立派な執事として成長しましたが、羽ばたきは相変わらず2コマです。

(終)
2016年01月24日
●今週のプリプリ
第49話『決戦ディスピア!グランプリンセス誕生!』


●ディスピアについて


ディスピアの正体(絶望)とは、夢の「影」。
月の裏側(真っ暗な部分)のようなものでした。
夢を目指したからこそ、
ディスピアという存在が生み出されてしまった。
絶望のイバラの森の<種>は誰の心の中にもある。
ネガティブを注げば、それはいずれ人生を呑み込むほどに成長してしまう。
これに対抗するにはどうすればいいのか?……という答えが、
Go!プリンセスプリキュアという女児向けアニメであり、今回の第49話なのだろう。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


●グランプリンセスについて


ミス・シャムールに「プリンセス」と認められるほどに成長しても
グランプリンセスになる事は出来ない。
……最後の条件が未発動だったのです。

「グランプリンセス」とは、メイン視聴者である幼女たちへ向けて送るメッセージそのものです。

ディスピアという「大きな絶望」本体にパフュームが同化して、
グランプリンセスに変身するための扉となったことの意味。
ノーブル学園生徒たちの応援(想い)がなければ、
ミス・シャムールとカナタ王子、そしてシャットにクロロック、パフやアロマの支援がなければ
絶対にたどり着けなかった扉の向こう側。


自分だけが夢を叶えてハッピーエンド、それじゃあ駄目なのです。
 
夢を叶えるのは確かに自分。
だけど、夢を叶えようとしているのは、自分ひとりじゃない。周りのみんなも…です。

人は夢を叶える過程でたくさんの「繋がり」と出逢います。
指針(目標)となる人と出逢ったり、そばで優しく(時には厳しく)支えてくれる友達がいてくれたり、ライバルが現れたり……。

そんな中で頑張りながらも、何度も挫折したり泣いてみたり、
ナースコーデのレオナ・ウェストに看病してもらうために両手両脚骨折したり、
自分で自分を奮い立たせてみたり、誰かに勇気をもらったり励まされたりしながら、
誰もが、膝を着いた回数だけ立ち上がって前へ進む。

ひとりひとりの叶えたい夢のカタチは違えども、
「夢を叶える」という目標は同じ。
リレーで例えるならば、グランプリンセスとは、皆からアンカーを託された存在。
同じ目標を持ち、その頑張りを認めたからこそ、皆は「こいつに重要なアンカーを任せたい」と思うことが出来る。
そんなみんなからバトン(=夢のチカラ)を託されたからこそ、倒れそうな限界を乗り越えてゴール出来る。
アンカーが一人いるだけでは、そもそもリレーになりません。
ディスピア = 大きな絶望という障害を乗り越えたのは、グランプリンセスを含む、「夢を叶えたい」と思う全員のチカラです。

ディスピアを乗り越えても、日常の世界を取り戻せても、
夢が叶うかどうかは分からない。
でも、苦しみに負けそうになった時、「大切な友だちだって頑張っているんだから」と思って、
前向きな笑顔を浮かべる事が出来たなら……。
孤独のままなら立ち止まってしまって踏み出せなかった一歩が、必ず踏み出せる。
皆の想いが一つに繋がるで、ディスピアという「大きな絶望」を乗り越えた強さこそがその証拠。

楽な道のりではないけれど、乗り越えた苦難の分だけ夢の輝きは増すのです。

――― とまあ、自分で読み返してみても、
うまく言えてるかどうか分かんなくて申し訳ないのですが、以上で今週分の感想終わりです。
終盤に来ての一条らんこの存在感は、スゴすぎです。スゴい。
派手なアクションシーンはなかったものの、全員集結的なクライマックスは盛り上がるものです。


次回、最終回。
こんなおとなしい最終バトルで田中SDが満足するはずが無い。
演出サイコーに楽しみ。
第一話のアレを思い出すのみ!

それ以上に楽しみなのが、
このプリンセスプリキュアという物語を完成させるための最後のピースをどう嵌めるか、です。
ぶっちゃけ、ヤツがどういう風に「笑顔」を見せるか、
自分にはバトル云々よりも、そっちのほうが大切。

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